■道路交通用語集(は行)

道路標識調査ノート道路交通用語集>は行
 
 

道路・交通関係の用語を紹介するページです。
このページでは「は」から「ほ」までの用語を紹介します。
■は
パーキング
 「駐車」の英訳。
【英】Parking
パーキングエリア
 高速道路・自動車専用道路などの休憩施設のうち、小規模なものを指す。駐車場に加え、便所と自動販売機が配備されている。
 食堂、ショップ、ガソリンスタンドなどが併設され大規模なものは「サービスエリア」となる(ただし、近年ではサービスエリアと同程度の規模を持つパーキングエリアも存在する)。

<関連>サービスエリア
【↑】駐車場
【英】Rest Area
パーキングチケット
 時間制限駐車区間の規制の際に、自動車の前面に提示することによって一定時間の駐車を有効とするためのチケット。パーキングチケット発給設備から受け取る。
【↑】交通規制、駐車場
【英】Parking Ticket
パーキングメーター
 残りの駐車可能な時間を示す機械のこと。硬貨の投入口がセットで付いていることが多い。
【↑】交通規制、駐車場
【英】Parking Meter
パークアンドライド
 車両を駅周辺に駐車し、そして鉄道によって出かけること。
 都心部の交通渋滞の解消や環境負荷の低減として有効な手段である。
【英】Park and Ride
パーセンタイル速度【〜そくど】
 全体のx%の車両がそれ以下で走行する速度のこと。
 例えばx=85[%]なら、「85パーセンタイル速度」という。
【英】Percentile Speed
パーソントリップ調査【〜ちょうさ】
 人のある地点からある地点への移動を着眼点とし、目的・利用した交通機関・調査対象者の属性との関係性を調査する交通調査の一種。
【↑】交通調査
【英】Person Trip Survey
ハイウェイウォーキング
 高速道路の供用前に一般市民に向けて本線車道を開放して歩行できるようにするイベント。供用後は自動車専用道路となり歩行者が通れないため、高速道路を自由に歩行できる唯一の機会となる。
ハイウェイオアシス
 高速道路から退出することなく利用できる地域振興施設が併設されたサービスエリアやパーキングエリアのこと。
【↑】サービスエリア、パーキングエリア
ハイウェイ・ナウ
 日本道路公団(現:NEXCO)のウサギのマスコットキャラクター。標識などで目にすることがあったが、公団民営化後は徐々に姿を消している。
ハイウェイラジオ
 高速道路上で放送される道路情報用のラジオ(路側放送)のこと。
【英】Highway Radio
排煙設備【はいえんせつび】
 トンネル内で火災が発生した場合、有害で視界を妨げる煙を逃すための設備。通常は換気設備と共用する。
【↑】トンネル
【英】Smoke Eliminating Equipment
背向曲線【はいこうきょくせん】
 S字カーブのこと。
【↑】カーブ、曲線
【英】S-curve
排水【はいすい】
 道路の弱化・崩壊や滞水を防ぐために水を路外に出すこと。そのための構造物を排水施設といい、それを設置することを排水工という。
【英】Draining
排水桝【はいすいます】
 側溝などで流下した排水を集積し、下水道などへ流入させるために設けられる構造物。コンクリート製が一般的。
 歩行者や車両の脱輪・落下を防ぐため、上部にはますふたが設けられる。
【↑】排水
【英】Catch Basin
排雪【はいせつ】
 道路や屋根に積もった雪を除けた際に、雪を雪捨場に運搬して排除すること。
【↑】除雪
【英】Snow Conveyance
排雪施設【はいせつしせつ】
 雪を道路から除外する作業を行うために設けられる施設のこと。除雪施設と混同して用いられることもある。
【↑】排雪
廃道【はいどう】
 「供用の廃止」によって使用されなくなったままの道路を指す。
 この手続きが行われた後に転用で全く別の用途として跡形も無くなることが多いが、そのまま放置された道路も数多く存在する。
【英】Abandoned Road
ハイドロプレーニング
 路面に水がたまった状態で高速走行すると、タイヤの排水が追い付かなくなり、車両が水の上を浮くような現象。
 この現象に陥れば、ハンドルやブレーキが効かなくなる。
【英】Hydroplaning
バイパス
 従来の区間に何らかの問題(線形不良、渋滞等)がある場合に建設された新たな道路。
 BPと略すことも。
【英】Bypass(BP)

 右の写真において、トンネルへ向かう方がバイパスである。一方で、右へ行く道路は隘路となっている旧道である。
バイブラライン
 黄色の帯状になっていて、体感できるくらいの凹凸を設けた路面標示。速度の抑制をしなければならない区間に設けられる。

<同意>減速段差帯
【英】Vibra Line
背面板【はいめんばん】
 視認性を向上させるために交通信号に取り付けられる板。戦後からしばらくは電球の光量が十分でないため積極的に採用されていたが、現在は特別に視認性を向上させる必要がある場合にのみ用いられる。

 なお、区域規制の出入口部において長方形の板に標識を描いたものが設置されることがあるが、この白い部分も「背面板」と称される。
【↑】交通信号、道路標識
【英】Backboard
パイロン
 工事現場などで見かける円錐(cone)型の保安施設。道路上であらずとも整列や誘導を促す場合に用いられることが多い。
 色は赤、青、黄、緑など多彩である。
【英】Pylon
<同意>セーフティーコーン、ラバーコーン、ロードコーン
バス
 乗合乗用自動車のこと。
【↑】車両
【英】Bus
バスアクセス表示【〜ひょうじ】
 バスがバス停へ接近するため内側車線と外側車線との間での動線を示した法定外路面標示。この標示を設けることでバス停の位置を明示すると同時に、関係ない車両の駐車を防ぐ。
【↑】路面標示
バス停【ばすてい】
 バスが停車して、乗客の乗降を行う施設のこと。
【英】Bus Stop
バスベイ
 路線バスの停車によって後方の車両の妨害にならないように設けられる拡幅部のこと。
【英】Bus Bay
バスレーン
 バスのみに通行が許された車線のこと。時間帯によって指定する場合もある。

<関連>専用通行帯
【↑】交通規制
【英】Bus Lane
バス優先制御【〜ゆうせんせいぎょ】
バスを感知して信号を青現示にして、信号待ち時間を現象させる信号制御のこと。感応制御の一種。
【↑】感応制御
バスロケーションシステム
 バスの現在地を受信機を経由して特定し、運行情報や接近情報を利用者に提供するシステムのこと。
バタフライ型(柱)
 オーバーハング式の標識・信号の内、左右に梁を伸ばす形態。
 なお、「T型柱」はバタフライ型の中でも梁が1本を指す。
発光式道路鋲【はっこうしきどうろびょう】
 視認性向上や中央線変移区間における判別を目的に設置される自発光式の道路鋲のこと。フラッシュアイとも。
発進損失【はっしんそんしつ】
 青信号に切り替わった時、車両は停止から加速に移行する。この間、道路の捌け台数は自由走行時に比べ小さくなるが、この間の時間のこと。
Starting Delay
発生品【はっせいひん】
 工事で撤去されて出た資機材のこと。スクラップとして廃棄することもあるが、現場内で再利用することもある。
パッチング
 舗装面の小規模な破損に対して、舗装材料等を直接充填して簡易的に補修すること。
【↑】舗装
【英】Patching
幅杭【はばくい】
 道路を建設する際、その幅員を明確にするために設置する杭のこと。
はみ禁
 「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」のこと。正式名称はかなり長いので、警察においてもこのような呼び方をしている(ただし、東京都の警視庁は「追いはみ禁」と呼称)。
 橙色の中央線として馴染み深い。
【交通規制】
└【標識】【標示】
バリアフリー
 老若男女、障害の有無を問わず利用しやすい空間を整備すること。
 公共交通や道路のバリアフリー化はバリアフリー新法に基づいて規定されている。
【英】Barrier-free
バリケード
 車両や歩行者の進入を防ぐ目的で設置される仮設の障害物。
【英】Barricade
バリロード
 車両等の進入を防ぐ目的で設置される樹脂製規制材のこと。赤と白の二色が主流である。
 移動が容易で、内部に水を貯めることができるため緩衝材としても有効である。
【英】Barriroad
半横流換気方式【はんおうりゅうかんきほうしき】
 トンネル内にダクトを用いて、そのダクトを通じて給気をして換気する換気方式。排気はトンネルの車道部を経る。
【↑】換気
半感応式信号【はんかんのうしきしんごう】
 感応式信号の内、一部の流入部にのみ車両感知器を設けた信号のこと。主道路と従道路で交通量が大きく異なる場合に設置される。
【↑】感応式信号
【英】Semi-traffic Actuted Signal
反射式標識【はんしゃしきひょうしき】
 外部照明式標識・内部照明式標識に対して、光を当てると再帰反射によりはっきり見える標識を指す。
【↑】道路標識
【英】Retroreflective Sign
反応遅れ時間【はんのうおくれじかん】
 運転者が「前方の車両が進んだ」のを知覚し、アクセルを踏むのにラグが生じる。このラグを指す。
【英】Reaction Time
坂阜【はんぷ】
 車両の速度低下を目的に設けられる突起のこと。
 元々は小さな丘を指す言葉であり、漢字は当て字である。
【英】Hump
■ひ
ビーコン
 VICSで用いられる情報を車両に発信する装置。高速道路で主流の「電波ビーコン」と、一般道路で主流の「光ビーコン」に分けられる。
【英】Beacon
ビーム
 ガードレールに取り付けられる側壁のこと。
【↑】ガードレール
【英】Beam
比較線(比較路線)
 路線選定の際に、候補として挙げるルートのこと。
【英】Comparison Route
轢き逃げ【ひきにげ】
 人身事故に際して、被害者の救護を行わずに走り去ること。
 道路交通法第72条に違反する。
【↑】交通事故、人身事故
飛砂防止植栽【ひしゃぼうししょくさい】
 海浜由来の飛砂を道路上にもたらさないことを目的とした植栽。
【英】Settling Sands Planting
菱形交差【ひきがたこうさ】
 十字路において、全ての枝で左折車線に導流島が存在する交差点のこと。
【英】Diamond Junction
避譲車線【ひじょうしゃせん】
 →「ゆずり車線」
【英】Giving-way Lane
【=】ゆずり車線
非常駐車帯【ひじょうちゅうしゃたい】
 故障や事故で緊急的に停車しなければならない車両を停車させる車線。
 主に高速道路など、本線上での停車が危険な道路に設けられる。 
【英】Emergency Paking Area  
非常電話【ひじょうでんわ】
 事故、車両の故障などの非常事態が生じたときに警察や消防署に連絡するための電話のこと。
【↑】交通安全施設、道路付属施設
【英】Emergency Phone
非常用扉標示板
 高速道路において、避難等を目的に設置された非常用扉の位置を示す標示板。正方形に赤い「▼」を描いたデザインとなっている。
【↑】法定外標識
避走視距【ひそうしきょ】
 前方の障害物を避けて走行する際に必要な視距のこと。
【↑】視距
びっくりマーク
 警戒標識「その他の危険」のこと。
【↑】警戒標識
【英】Exclamation Mark
避難通路【ひなんつうろ】
(執筆中)
ヒヤリハット
 あわや事故になりかねない危険な事例、現象のこと。
【英】Incident
ヒューム管【〜かん】
 1910年にW・Rヒューム兄弟によって開発された鉄筋コンクリート製の円形導水管。
費用便益比【ひようべんえきひ】
 (道路の供用により生成される便益)=B
 (道路の建設・維持に必要な費用)=C

とした場合に、B/Cで表現される値。道路に限らず公共事業を効率的に推進するためにこの値が用いられる。B/Cが1以上でなるべく大きな値であれば有益な事業と判断される。
【英】Cost-Benefit Ratio
(CBR)
標示【ひょうじ】
 一般には色彩、形状などで目印として示すこと、またそのもの。
 道路上では路面上の塗装によって車両に対して情報・指示を与えるもの。

<関連>路面標示、道路標示
【英】Marking  
標識【ひょうしき】
 一般には色彩、形状などによって情報を提供する目印のこと。
 道路上において、案内・規制・警戒などを示した看板のこと。

<関連>道路標識、交通標識
【英】Sign
標識柱
 標識を取り付けるために用いられる支柱。
【標識】
Sign Pillar
標識適正化委員会【ひょうしきてきせいかいいんかい】
 案内標識等の内容を検討する委員会。47都道府県ごとで実施され、道路管理者が集まって会議が行われる。
 高速道路のインターチェンジ名称や、目標地(案内標識に記載される目的地)の決定はここで行われる。
【標識】
標識板
 表面に反射材を張り付けた、標識そのものを為す板。これがなければ標識と呼べない。
【標識】
Sign Board
標識板着雪
 標識板に雪が付着すること。標識自体に損傷は生じないが、視認性が低下するため交通に障害をもたらすことがある。
 標識板裏面の補強金具などに冠雪が生じ、その発達により板全体が雪に覆われることもある。
 標識を鉛直から10°〜15°傾けることが対策として実施されている。
【↑】道路標識
【英】Snow Accretion on Road Sign
標識標示主義【ひょうしきひょうじしゅぎ】
 道路を通行する車両・歩行者は標識や標示が設置されていない限りは道路交通法による法定の規則のみ守れば良いという原則。
 すなわち、標識・標示の設置によって効力を有する規制は、それらがない場合に警察が取り締まることはできない。
【標識】
標識BOX
 標識に何らかの問題がある場合、一般のドライバーから意見を募るシステム。
【標識】
表示時間異常防止機構
 信号現示が設定より極端に長い、または短い場合に閃光現示に移行する機構のこと。
【信号】
標準2現示(方式or信号)
 【主道路】(青)→(黄)→(赤)→【従道路】(青)→(黄)→(赤)→・・・のみで構成されているサイクル(現示の方式)のこと。
【↑】交通信号
平等オフセット【びょうどう〜】
 上下双方向の交通に対して平等にオフセットを与える方式。
【↑】交通信号
表面排水
 降雨や降雪、外部からの流入によって道路の表面に流れた水を排除すること。一般に路側に設けられた側溝に水を流して処理する。
Surface Drainage
ヒラギノ
 2010年より正式に高速道路上の案内標識の漢字に使用されている書体。視認性と汎用性が高いために採用されたとしている。

 なお、英字フォントはビアログ、数字フォントはフルティガーが採用されている。
【標識】
<関連>公団ゴシック(2010年以前に用いられたもの)
疲労破壊輪数【ひろうはかいりんすう】
 舗装の疲労破壊のしやすさを図る指標。定義を「49kNの輪荷重を繰り返し加え、舗装面にひび割れが生じるまでの回数」としている。
【↑】舗装
【英】Number of Equivalent Wheel Load Repetitions to Cause Fatigue Cracking
■ふ
ファスナー効果【〜こうか】
 歩行者の交通流において、混雑した状況では歩行者が互い違いに空間を占有する現象で、各々の歩行者が前方の歩行者と適度な距離を保ちつつ密度の高い状態になる。
【英】Zipper Effect
VS側溝【ぶいえすそっこう】
 →「自由勾配側溝」
フェイズ
 「現示」の英訳。
【↑】交通信号
【英】Phase
フォーク型交差点【〜がたこうさてん】
 Y型交差点のうち、分岐した枝の1本が幹にあたる道路と同一線上にある交差点のこと。
フォーク型立体交差【〜がたりったいこうさ】
 Y型立体交差のうち、分岐した枝の1本が幹にあたる道路と同一線上にある立体交差のこと。
普貨【ふか】
 普通貨物車の略称。
【↑】普通、貨物  
付加追越車線【ふかおいこししゃせん】
 専ら車両の追越の用に供するために追加で設けられる追越車線のこと。道路構造令第2条の6で定義。

<関連>付加車線
【↑】付加車線
【英】Additional Passing Lane
付加車線【ふかしゃせん】
 追加で設けられる車線のこと。
【↑】車線
【英】Additional Lane
吹き流し【ふきながし】
 布を丸めたものを取り付け、風向や風速を目視できるようにした設備のこと。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Windsock
幅員【ふくいん】
 道路の幅のこと。 
【英】Width
複合曲線【ふくごうきょくせん】
 同方向に曲がる半径の異なる2つ以上の円弧で成り立つ曲線のこと。
 クロソイド曲線によって成り立つ場合は複合型クロソイドと呼ばれる。
【↑】曲線
【英】Compound Curve
副道【ふくどう】
  車両の沿道への出入を制限する場合に設けられる場合に設けられる車道の一部。

<関連>側道
【英】Frontage Road  
袋小路【ふくろこうじ】
行き止まりとなっている小路のこと。

<関連>行き止まり、クルドサック
【英】Blind Alley
覆工【ふっこう】
 トンネルの壁面に取り付けられる部材。コンクリートやレンガなどが素材として挙げられる。
 隧道の崩壊・漏水を防ぎ、地山の安定をはかる。
【↑】トンネル
【英】Lining
普通【ふつう】
 「普通自動車」のこと。
【↑】車両  
普通貨物【ふつうかもつ】
  「普通乗用車」を除く「普通自動車」のこと 
【↑】普通、貨物
【=】普貨
普通自動車【ふつうじどうしゃ】
 自動車のうち、大型自動車・中型自動車に入らない自動車のこと。
【↑】普通、自動車  
普通自転車【ふつうじてんしゃ】
 長さ190cm、幅60cmより小さく、側車が付いていないなどの条件に適合した自転車のこと。一般的な自転車はここに含まれる。
【↑】自転車
普通自転車歩道通行可【ふつうじてんしゃほどうつうこうか】
 本来は車道を走らなければならない自転車を、歩道も通行可能にさせること。ただし、歩行者が優先となる。
 標示としては自転車マークを歩道の出入口に描いたものである。標識の場合、「自転車及び歩行者専用」の標識が用いられる。
【↑】交通規制
普通乗用車【ふつうじょうようしゃ】
 もっぱら人の乗用に向けて作られた普通自動車のこと。
【↑】普通、乗用車
普通道路【ふつうどうろ】
 小型自動車の通行に適した「小型道路」の対の、一般の交通に供用した道路のこと。普通自動車、セミトレーラーなどの通行も考慮して設計される。
【英】Ordinary Road  
復帰車線【ふっきしゃせん】
 折り込み区間がある場合、合流してくる車両が余裕をもって復帰できるように分岐部以降まで設置されている付加車線のこと。
【↑】付加車線
物損事故【ぶっそんじこ】
 怪我人が発生しておらず、車両や構造物の損傷のみの事故のこと。

<関連>人身事故
【↑】交通事故
不法占用【ふほうせんよう】
 道路管理者の許可を得ないで占用物件を設置し続けること。
【根】道路法
フリーウェイ
 完全出入制限による自動車専用道路のこと。 
【英】Freeway  
フリーパタン式道路情報板【〜しきどうろじょうほうばん】
 電球やLEDにより、表示を自由に設定できる情報板。
【↑】道路情報板
踏切【ふみきり】
 道路と鉄道との平面交差とのこと。踏切道とも。設置される設備の違いで、第1種から第4種に分かれる。道路法では第20条1項によって定義される。
 通行方法は道路交通法第33条で定められいる。平時は一時停止をして安全確認をし、列車接近時に警報機の鳴動又は遮断機の作動があった場合は踏切に入ってはならない。

 以下に踏切の種類を挙げると
第1種:自動の警報機・踏切遮断機が付いている、又は踏切保安係が常時いる。

第2種:時間を限定して踏切保安係が操作する踏切(※日本には現存しない)

第3種:警報機はあるが、遮断機が設置されていない踏切

第4種:警報機・遮断機が無い踏切
【英】Railway Crossing
踏切警標【ふみきりけいひょう】
 踏切の手前に設けられる、黄と黒の縞模様で×型の表示板のこと。
【↑】踏切
【英】Crossbuck
踏切警報器【ふみきりけいほうき】
  列車接近時に動作するスピーカーや点滅灯を備えた装置。黄・黒の縞模様であることが一般的。
【↑】踏切
【英】Level Crossing Signal
踏切信号【ふみきりしんごう】
 踏切に設置される信号機。
 この踏切信号が青現示の時、踏切手前での一時停止義務が免除される(道交法第33条より)。
 踏切信号が設置されるケースにも2つある。
 1つは、列車接近時でないときは踏切に停止義務を課さない場合。
 もう1つは、列車接近の有無を問わず、踏切の手前で停止しなければならないことを強調させる場合である。

<関連>列車感応信号
【↑】交通信号、踏切
踏切保安【ふみきりほあん】
 踏切における安全を確保するために設置される諸設備とその設置・管理を含めた総称。
 列車・線路側の施設(特殊信号発光機・検知器)も含む。
【↑】踏切
【英】Safety of Railroad Crossing
不用物件【ふようぶっけん】
 道路における供用の廃止があった場合に当該道路の不用となった敷地、橋梁、附属物などを指す。
【英】Disused Object
プラザ
 料金所の前後の広くなった部分。料金所の各レーンへ円滑に分流・合流するために設けられる。
【英】Plaza
フラット型(車両用交通信号)灯器
 薄型で軽量化したLED型信号灯器のこと。
【↑】交通信号
フラット形式歩道【ふらっとけいしきほどう】
 歩道と車道を同じ水平面に設けること。
【↑】歩道
【英】Flat Style Sidewalk
ブリンカーライト
 分岐部や中央分離帯の開口部などに設置し、障害物が存在することを喚起する点滅灯。大抵は2つのライトが相互に点滅している。

<同意>障害物表示灯
【↑】交通安全施設、道路付属物
分岐点標識【ぶんきてんひょうしき】
 分岐がある場所で、最終的な案内を行う案内標識。
<関連>行動点標識
【↑】案内標識
【英】Junction Sign
分離帯【ぶんりたい】
 厳密には、中央分離帯から側帯を除いた部分のことを指す。
 一般的には「中央分離帯」を略した言葉として使われる。
【英】Separator
分離道路【ぶんりどうろ】
 中央分離帯などによって上下線が分離された道路のことを指す。
 その一方で、対面通行の道路のことを非分離道路という。
【英】Separated Road
分流【ぶんりゅう】
 単一方向に流れる道路が2方向以上に分かれること。
【英】Diverging
■へ
ヘアピン(カーブ)
 U字状のカーブ。名称は髪留めが由来。
【↑】カーブ
【英】Hairpin Curve
平行駐車【へいこうちゅうしゃ】
 道路の縦断方向(走行する方向)と平行に駐車すること。
 また、その駐車方法を指定する標示・標識のこと。
【↑】駐車、標示、標識
並進【へいしん】
 2台以上の車両が同一方向に並んで通行すること。道路交通法19条によれば、軽車両の並進は原則として禁止されている。
【根】道交法
並進可【へいしんか】
 道路交通法19条で軽車両の並進が禁止されているが、自転車が2台並進するのに限り許可する交通規制。またはそれを示す標識。
【根】標識令
平坦性
 舗装面が平らであることを示す指標。ある一点に対する路面の高低差の平均に対する標準偏差で表される。
【↑】舗装
【英】Roughness Index
平面交差
 道路が同一平面上で交差すること。
【英】At-grade Intersection
平面道路
 交差点に高架橋がある場合の、地上の道路のこと。
併用軌道
 道路上に敷かれている鉄道用の軌道のこと。

<関連>路面電車、軌道敷
併用橋
 複数の用途(道路、鉄道、上下水道など)を目的に設置された橋のこと。
【↑】橋梁
【英】Combined Bridge
ヘキサゴン
 案内標識「都道府県道番号」の六角形の標識のこと。ヘキサとも。
【↑】案内標識
【英】Hexagon Sign
ベクション
 「視覚誘導性自己運動感覚」と呼ばれ、知覚心理学における現象の1つ。視野内の物体の移動といった視覚的な刺激で、自身の運動感覚が影響を受ける効果を指す。
 この効果を利用して、発光式視線誘導標による速度の制御が実施されている。
【英】Vection
ペデストリアンデッキ
 横断歩道橋の中でも、広大な歩行空間が取られたもの。
【↑】歩道橋
【英】Pedestrian Deck
偏光灯器
 誤認防止を目的に、レンズに偏光フィルターを設けた信号灯器。
 2009年に偏光灯器専用のレンズが製造中止されて、撤去が進んだ。

<関連>制限フード
【↑】交通信号
【英】Polarizing Signal
変速車線
 自動車の加速、減速をさせることを目的に設置された車線。

<関連>加速車線、減速車線 
【↑】付加車線
【英】Transition Lane
■ほ
保安施設
 道路上で工事が行われる際に、交通安全を守る為に設けられる設備のこと。バリケードやカラーコーン、仮設の看板や標識などがこれに含まれる。

<関連>規制機材
保安灯
 (執筆中)
保安動作【ほあんどうさ】
 信号機の制御に異常が出た場合に切り替わる定周期動作や閃光現示のこと。
【↑】交通信号
POINTERプロジェクト
 平成3年〜4年にかけて行われた「道路サービス高度化懇談会」における道路案内の改善プロジェクト。
 このときに、高速道路での路線番号導入や、案内標識・キロポストの改善などが俎上に載せられ、現在の「そとば」はこのプロジェクトから生まれた。
【↑】案内標識
【英】POINTER Project
ポイントブロック
 交差点の中心部に設けられる道路鋲のこと。
【↑】道路鋲
【英】Point Block
防音壁【ぼうおんへき】
 道路沿線に住む住民が交通騒音によって心身を害さないために設置される壁。
【英】Soundproof Wall
防眩網【ぼうげんもう】
 中央分離帯で区切った道路で、対向車のライトによって目がくらむことが無いように設けられた金網。
【英】Glareproof Net
方向転換所【ほうこうてんかんしょ】
 車両が引き返すために設けるスペース。主にトンネル内部に設けられる。
防護柵【ぼうごさく】
 車両が本来走行するべき部分から逸脱して、歩行者との接触や転落などが起こらないようにするために設けられる柵。視線誘導機能としても役目を担う。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Guard Fence
防護工【ぼうごこう】
 橋梁を潜る直前に設置された門型の鋼製構造物。
 車高超過の車両が進入しても、防護工自体がダメージを受けることによって、衝撃を吸収させる役割を担っている。これにより、橋梁本体の損傷を防げる。
【↑】橋梁
【英】Protection Gate
放射状道路【ほうしゃじょうどうろ】
 一点集中型の都市において、都心から外部の周辺地域を結んだ道路のこと。
【英】Radial Road
防砂施設【ぼうしゃしせつ】
 海岸から飛散する砂が道路上に散布されないように設けられる施設。柵や林であるのが一般的。
【英】Sand Prevention Facility
防雪柵【ぼうせつさく】
 道路に雪が侵入することを防ぐための柵。形式によって吹き溜め柵吹き留め柵吹き払い柵に分けられる。
【英】Snow Fence
防雪林【ぼうせつりん】
 道路に雪が侵入することを防ぐために道路脇に設けられる植栽。
【英】Snowbreak Wood
防波施設【ぼうはしせつ】
 海岸に沿って道路を設置する際、波による洗掘などで道路の破壊が生じないようにする施設のこと。
【英】Breakwater Facility
飽和交通流率【ほうわこうつうりゅうりつ】
 信号機の青現示が続き、かつ発車損失や渋滞などの車両が停滞する要因を全く考慮に入れない条件下で、交差点流入部を通過できる最大の交通量のこと。
【英】Saturation Flow Rate 単位は「台×車線/有効青時間」
ただし、書籍によって「台/有効青時間/車線」と表現しているものがある。
飽和率【ほうわりつ】
 →「正規化交通量」
【信号】
補強金具【ほきょうかなぐ】
 道路標識や視線誘導標の裏面に取り付けられる金具のこと。

<同意>リブ
【↑】道路標識
【英】Rainforcement Bracket
歩行者【ほこうしゃ】
 歩いている人のこと。
 道路交通法の規定では、車いすやベビーカーを使用する人、また自転車を押して歩く人も歩行者として扱う。
【英】Pedestrian
歩行者専用道路【ほこうしゃせんようどうろ】
 車両を排除して、歩行者だけが通れる道路のこと、もしくはそのようにする規制のこと。
 「歩行者専用」の規制標識によって実施される。
【↑】交通規制
【英】Pedestrian Road
歩行者天国【ほこうしゃてんごく】
 車両を締め出して、歩行者だけの空間にした道路のこと。
【↑】歩行者専用道路
歩行者保護施設【ほこうしゃほごしせつ】
 歩行者の通行、横断を円滑かつ安全に行うために設けられる施設のこと。信号機や歩道橋、ガードレールなど。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【根】構造令
歩行者優先信号【ほこうしゃゆうせんしんごう】
 歩灯の青現示が定位となっている一方で、車灯は車両が来なければ常に赤現示となっている信号のこと。
 車両にとっては感応式信号や歩車分離信号として運用される。

<関連>感応式信号、歩車分離信号
【↑】交通信号
歩車共存道路【ほしゃきょうぞんどうろ】
 通過交通の排除を目的に速度を抑制することを目的としたデバイスを多数設置して、歩行者に対するサービスを優先した道路のこと。

<関連>コミュニティー道路、ボンエルフ
歩車道境界ブロック【ほしゃどうきょうかい〜】
 歩道と車道を分離する目的で配置されたコンクリート製のブロックのこと。
歩車分離式信号【ほしゃぶんりしきしんごう】
 歩行者対自動車の事故を防止するため、歩行者と自動車の進める現示を分けた信号のこと。
 歩車が交錯しないよう制御されているため事故の発生を抑える利点がある一方、赤時間の増加で渋滞発生の欠点がある。

<関連>スクランブル交差点、セパレーツ信号、歩行者優先信号
【↑】交通信号  
補助幹線道路【ほじょかんせんどうろ】
 一次生活圏の骨格や近隣住区内の主要な幹線を担う道路。

<関連>幹線道路、主要幹線道路
【↑】幹線道路
【英】Collector Road
補助国道【ほじょこくどう】
 都道府県や政令指定都市が管理・新設・工事を行う一般国道のこと。
 「指定区間」を持たない国道と言える。
【↑】一般国道
【英】Auxiliary National Road
補助信号【ほじょしんごう】
 信号機は交差点の進入方向あたり最小でも1基設けなければならない。この時、視認性を十分に確保させたい場合は複数基の信号機を設けることがある。この複数の信号を設けた際の、副次的な存在となる信号機を「補助信号」と呼ぶ。
【↑】交通信号
【英】Auxiliary Signal
補助標識【ほじょひょうしき】
 本標識(規制、指示、警戒、案内)が示している内容に条件(時間、車両の種類、区間等)、付加的な情報を示すために付属される標識。
 円形「終わり」(507-C)を除いて本標識の下に取り付けられる。
【↑】道路標識
【英】Auxiliary Sign
歩進【ほしん】
 信号の現示が予め定められたサイクルで切り替わること。
【↑】交通信号
【英】Stepping
ボックスカルバート
 四角いカルバートのこと。日本語で「函渠」とも呼ぶ。
【↑】カルバート
【英】Box Culvert
ボックスビーム
 耐久性がある断面が四角形のビーム(梁材)を用いた防護柵のこと。
【↑】防護柵
【英】Box Beam
ポットホール
 アスファルト舗装に生じた穴のこと。ひび割れや小穴に水が入り、その部分の混合物が脆くなり発生する。
【↑】アスファルト舗装
【英】Pot hole
歩灯【ほとう】
 人のシルエットが印された赤、青の二灯の歩行者に対する信号灯器のこと。
【↑】交通信号
【英】Pedestrian Signal
歩道【ほどう】
 道路において、歩行者のみが通る目的で設置された空間のこと。道路の両端に設けられるのが一般的。
 道路交通法第2条第1項第2号によれば「歩行者の通行の用に供するため縁石線又はさくその他これに類する工作物によつて区画された道路の部分」とされている。
【英】Sidewalk
歩道橋【ほどうきょう】
 歩行者が通行する目的で設置される橋梁のこと。
 「横断歩道橋」を指して言うことも多い。
【↑】橋梁
【英】Pedestrian Bridge
ボトルネック
 周囲の区間に比べ、相対的に交通容量が小さい区間のことを指す。日本語では「隘路」という。
【英】Bottle Neck
舗装【ほそう】
 道路の耐久性を向上させ、走りやすさを持たせるために硬質の物質を敷き詰めること。

<関連>アスファルト舗装、コンクリート舗装
【英】Pavement
舗装率【ほそうりつ】
 全道路延長に対する舗装済み道路の延長の比率のこと。
【↑】舗装
掘割スリット構造【ほりわり〜こうぞう】
 騒音を防止するために、道路を地下に建設して掘割として、更に張り出し部をスリットが道路縦断方向で幾重に続くようにした構造のこと。
ホワイトホール現象【〜げんしょう】
 長いトンネルの中から見ると、出口の坑口が「白い穴」に見える現象。前方を走る車両との車間距離が分かりづらいという問題がある。
【英】White Hole Effect
ボンエルフ
 住宅地の道路において、狭窄や坂阜などによって車両の速度を抑制させ、歩行者と車両を共存させるように整備された道路のこと。
 オランダ語で「生活の庭」を意味する。

<関連>コミュニティー道路、歩車共存道路、ラドバーン方式
【英】Woon elf

 
 
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