■道路交通用語集(た行;道路)

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道路・交通関係の用語を紹介するページ。

このページでは「道路」を冠した用語を紹介します。
■道路
道路
 人や車両の通行のために設けられた空間のこと。
【英】Road  
道路安全監査
 より安全な道路を目指すため、道路設計や交通運用を検討する際に交通安全上の問題を独立的に評価する仕組みのこと。
 イギリスにおいて提唱され、ヨーロッパを中心に多くの国で普及している制度である。
【英】Road Safety Audit
道路一体建物
 建物が道路を支える構造になっている建物のこと。貫通型屋上通過型に分けられる。
道路運送法
 道路運送事業を取りまとめる法律。なお、この法律でいう道路運送事業は以下の通り。

 ・バス事業(路線・観光・送迎等)
 ・タクシー・ハイヤー事業
 ・自動車道事業(観光用の有料道路が一般的)

 (なお、貨物自動車運送事業については別途法律が定められている。)
【英】Road Transport Low こちらで原文の閲覧が可能。
道路外出入車
 路外にある店舗や住宅に出入しようとしている車両のこと。
道路管理瑕疵
 道路の管理にあたっての道路管理者の不備のこと。これによって道路利用者が事故・損害を被った場合は国家賠償法第二条によって管理者は被害者に賠償しなければならない。
 他にも「道路設置管理瑕疵」や「道路の管理瑕疵」など、呼び方はそれぞれである。

(瑕疵(かし):本来は備わっているはずの品質・機能が欠落していること)
【英】Road Administrative Fault
道路監視カメラ
 交通管制センターや管理所から道路状況を遠隔で判断するために設けられたカメラのこと。
 CCTVとも。
【↑】交通安全施設
【英】Closed Circuit Television For Road
道路管理者
 道路の認定、設置、維持、補修を行う者のこと。公道の場合は一般に国土交通省、自治体(都道府県・市区町村・道路公社)、高速道路管理会社がその役割を担う。
【英】Road Administrator
道路橋
 橋梁を利用形態で分類した場合、道路を設ける目的で架設された橋を指す。
【↑】橋梁
【英】Highway Bridge
道路局
 日本の道路を総括する国土交通省内の部署。旧:建設省時代から存在する。
(なお、地方自治体でも道路関係を取扱う部署に「道路局」と名付けているところもあります。例:和歌山県・横浜市) 
【↑】国土交通省
【英】Road Department
道路緊急ダイヤル
 道路上にトラブル(舗装の段差、施設類の破損、動物の死骸など)があった場合に通報できるダイヤルのこと。
道路区域
 道路を構成する敷地のことで、この区域では道路法が適用される。道路区域は道路管理者が幅と延長を公示し、かつ図面の縦覧を行うことによって定まる。
【英】Road Area
道路啓開
 津波等による災害の被災地において、輸送車両が通れる程度に瓦礫等を除けて道路を切り開くこと。
道路警戒標
 大正11年に当時の内務省から出された「道路警戒標及道路方向標ニ關スル件」で規定された現在の警戒標識の前身。
 現在、香川県高松市に現存が確認されている。
【↑】道路標識
【英】Road Warning Sign
道路元標
 設置された市町村における道路の基準点を示した石標。
 戦前の道路法では府県道の起終点になるなど役割を担っていたが、戦後は特に意義を持たなくなった。
【↑】交通安全施設
【英】Road-origin Marker
道路工学
 「道路」を扱う工学であり、土木分野の一分野として位置付けられることが多い。道路の建設・維持管理・運用を扱うが、その内の交通運用に関しては交通工学と重複する分野である。
【英】Road Engineering
道路構造令
 道路を建設する際の技術的基準を定めた法令。交通状況、地域特性などに応じて道路の構造を建設するように規定されている。1970年制定。
【英】Road Structure Ordinance こちらで原文の閲覧が可能
道路交通振動
 自動車の走行によって生じる振動のこと。車両の振動が地盤を伝わって周囲の家屋をも揺らす。
【英】Road Traffic Vibrant
道路交通騒音
 自動車の走行によって生じる騒音のこと。交通公害の一種である。
【英】Road Traffic Noise
道路交通法
 道路の安全・円滑を実現するために道路上でのルールや違反した場合の罰則を定めた法律のこと。
【英】Road Traffic Low こちらで原文の閲覧が可能
道路使用許可
 道路上で車両の通行を支障するようなことをする場合に、責任者は警察に許可を求めなければならない。このことを言う。

 なお、使用目的によって1〜4号まで分かれている。
1号許可:道路工事
2号許可:工作物(道路関係施設以外)
3号許可:露天や屋台の出店
4号許可:道路を封鎖するイベントや祭礼行事
道路情報板
 常に固定の情報を与える標識とは違い、可変式の表示板を用いて道路利用者に情報を与える装置のこと。
 手動で板を差し替えるタイプ、電球やLEDで自由自在に文字・記号を表示させるものなどのタイプに分かれる。
【↑】交通安全施設
【英】Variable Message Sign
道路情報連絡所
 道路情報の提供をするべく、道路管理者が委託をした連絡員のことを道路情報モニターと言い、その連絡員が渋滞・気象等の道路情報の提供などを行う場所。
 その場所を示した標識のことも指す。
【↑】道路標識
道路植栽
 道路において植栽され、保全・管理がなされた植物(樹木・草花など)を指す。
道路照明灯
 夜間や暗部での視覚性を確保するために道路上に設置される照明灯。
【↑】交通安全施設
【英】Road Lamp
 
道路整備五箇年計画
 日本国土の道路を計画的に整備するために、道路整備緊急措置法に基づいて閣議決定されるプロジェクト。
 1954年からスタートした。
【英】Five-year Road Improvement Program
道路占用許可
 道路の領域内(上空、道路上、地下)に何かしらの施設を設ける際に受けなければならない許可。
 埋設水道管や電柱・電線も道路占有許可を受けて設置されている。

<関連>占用物件
道路台帳
 道路管理者が道路法第28条によって作成し、道路の管理に用いる図面。
 その他、施設類なども設置者のもとで台帳として管理されている。
【英】Road Register
道路の級別
 道路の種類(一般国道、都道府県道、市町村道)、地形(平野部、山間部)、計画交通量によって定められる道路の規格区別のこと。道路構造令第3条2項によって規定
道路の区域
 道路を構成する延長や幅員で示される平面的区域を言い、道路法の規定はこの区域で適用され私権の行使が制限される。
 この区域を定めて道路管理者の管理下に置くことを区域の決定という。
 なお、車道・歩道から離れていても法面に設置されている落石防護施設や雪崩防止施設が設置されている部分も原則として編入することになっている。
道路の区分
 道路の種類(自動車専用か否か)、道路の存ずる地域(都市部か地方部か)による道路の分類のこと。道路構造令第3条1項によって規定
道路パトロール
 道路管理者の責務として、パトロール隊が道路上の異変が無いか見回ること。
【英】Road Patrol
道路反射鏡
 見通しが悪い交差点や曲線部で、ドライバーの安全確認を助ける目的で設けられた反射鏡。一般的には橙色の支柱で設置されている。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Curve Mirror
道路鋲
 道路上に埋め込まれる金属製の突起物。
 路面標示の一部と為す場合にも設置可能だが、現在では交差点やセンターラインなどでの視認性を向上させる目的での設置が多い。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Traffic Button
道路標示
 道路路面上に塗装され、ドライバーに情報を与えるもの。単に標示とも。
 なお、交通工学研究会や全国道路標識・標示業協会では規制標示と指示標示を「道路標示」として扱い、区画線を併せたものを「路面標示」としている。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Road Marking
道路標識
 道路上にある、案内・規制・警戒などの情報を与えるために設けられた看板のこと。
 狭義としては「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」に定められたものになる。
 単に標識とも。交通標識と呼ばれることもある。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Road Sign
道路付属物
 道路上に存在する付属物。
 道路法第2条2項では「道路の構造の保全、安全かつ円滑な道路の交通の確保その他道路の管理上必要な施設又は工作物」としている。
道路ふれあい月間
 国土交通省が道路に関する啓発や愛護活動を推進する月間であり、毎年8月に設定されている。
 かつては「道路をまもる月間」と呼ばれていた。
道路閉塞【どうろへいそく】
 家屋倒壊や火災などによって道路が使用不能となること。
道路法【どうろほう】
 道路を建設・管理等の事項を定めた法。現行法は1952年制定。
 一般交通の用に供する道路は原則としてこの道路法のもとによる管理を受ける。
【英】Road Low
道路方向標【どうろほうこうひょう】
 大正11年に当時の内務省から出された「道路警戒標及道路方向標ニ關スル件」で規定された現在の案内標識の前身。
 現存情報は今のところ無い
【↑】道路標識
【英】Road Guidance Sign

イメージ(実際に設置されていたわけではありません)
道路保全立体区域【どうろほぜんりったいくいき】
 平面のみならず立体で定めた道路の区域を指す。
【↑】道路区域
道路網
 様々な道路の空間的な分布状態を指す。
【英】Road Network
道路モニター
 現地の道路状況を監視し、災害の恐れがある場合は道路管理者に通報し交通の誘導等を行うことを委嘱された者のこと。
 道路情報板を操作する者を1級モニター、その他のモニターを2級モニターという。
 飛騨川バス転落事故の反省として導入されたが、CCTVの発達等で現在では見られなくなった。
道路用地【どうろようち】
 道路の機能を発揮するために用いられている敷地のこと。
【↑】道路区域
道路予定区域
 将来道路とするために定めた区域のこと。道路法の一部が適用されることになる。
【↑】道路区域
道路緑化
 道路上の良好な環境を形成するために植物(樹木・草花など)を植栽し、それを保全・管理すること。

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