■道路交通用語集(さ行)

道路標識調査ノート道路交通用語集>さ行
 
 

道路・交通関係の用語を紹介するページ。
このページでは「さ」から「そ」までの用語を紹介します。

■さ
サークル
 感応式信号機の感知位置を示す為に設けられた円の標示。
【↑】路面標示
【英】Circle
サービスエリア
 高速道路の休憩所で、一般にパーキングエリアよりも施設が充実した規模の大きなものを指す。
 駐車場と便所に付加して、給油所やレストランが付いている。

<関連>パーキングエリア、道の駅
【↑】駐車場
【英】Service Area
細街路【さいがいろ】
 歩車の分離が行われない狭い街路のこと。二項道路を限定して指すこともある。
サイクル
 交通信号が青→黄→赤と一巡する過程のこと。この時間の長さをサイクル長といい、信号機制御における基本的なパラメータとなる。
【↑】交通信号
【英】Cycle
再帰反射【さいきはんしゃ】
 光を当てると、その当てた方向に光が帰る反射のこと。
 この原理は道路標識などの看板類をより見やすくするために用いられる。
 その他、測量の距離測定などでも用いられる。
【↑】道路標識
【英】Retroreflection
最高速度【さいこうそくど】
 車両が最大で出せる速度の規制のこと。また、それを示す標識や標示のこと。標識や標示が無い場合は「法定速度」が最高速度として定められている。
 いずれも道路交通法第22条で定められている。
【交通規制】
└【標識】【標示】
Speed Limit
最大幅【さいだいはば】
 道路の幅員が狭い場合に、進入可能な車両の車幅の上限を決める規制のこと。
【交通規制】
【標識】
最低速度【さいていそくど】
 車両が遅くとも出さなければならない速度のこと。
 高速自動車国道や標識で指定されている道路では危険を防止する場合や減速車線に入る場合を除きこれを守らなければならない(道路交通法第23条)。
【交通規制】
└【標識】
最頻速度【さいひんそくど】
 速度を頻度分布した際に、最も頻繁に現れる速度。
【↑】速度
【英】Modal Speed
サイン会【〜かい】
 道路交通法違反(特に速度超過)を取り締まる為に仮設する現場のこと。
 調書へサインすることによる。

<関連>ネズミ取り、オービス
 
先入れ先出し【さきいれさきだし】
 交通流の解析における仮定の1つで、ある道路区間に先に進入した車両は先に流出するということ。すなわち、区間内では追越が発生しないことでもある。
【英】First-in First-out;FIFO
サグ
 下り勾配と上り勾配の接続によってできる谷の部分を指す。
 勾配の変化と認知しづらい場所では速度の低下が発生するため、サグは渋滞の一因とされている(右の写真も分かりづらいサグの例)。
【英】Sag
左折禁止【させつきんし】
 交差点での左折を禁止すること。現在では標識「指定方向外進行禁止」によって実施される。
(なお、昭和38年までは専用の標識があった)
【交通規制】
└【標識】
Left Turn Prohibition
左折車線【させつしゃせん】
 交差点流入部で、左折車と他の方向へ向かう車とを分離するために設けられた車線。
【↑】車線
【英】Left Turn Lane
左折導入路【させつどうにゅうろ】
 左折車が他の方向を侵すことなく左折できるように設けられた部分。交通島や標示などによって区切られる。
【↑】チャンネリゼーション
【英】Left Turn Channel
サぱ
 高速道路上の休憩施設(サービスエリアとパーキングエリア)の総称。
 それぞれの略称である「SA」「PA」のローマ字読みが由来となっている。
【↑】駐車場、サービスエリア、パーキングエリア
山岳工法【さんがくこうほう】
 トンネルを横方向に掘っていき、支保によって地山を支えコンクリートを吹き付けてトンネルを貫通させる方法。
【↑】トンネル
山岳トンネル【さんがく〜】
 山岳部で建設されたトンネルで、こうしたトンネルは通常は上述の山岳工法で建設されている。
【↑】トンネル
【英】Mountain Tunnel
産業道路【さんぎょうどうろ】
 貨物輸送をする車両の割合が大きい道路を指す。
【英】T-type Highway
三項道路【さんこうどうろ】
 将来的に拡幅が困難な場所において、特別に狭い幅員(2.7m以上4.0m未満)で指定(設置)された道路のこと。建築基準法42条3項による。
三差路【さんさろ】
 三方向に道路が延びた交差点のこと。
【↑】交差点
【英】Three-way Intersection
山地部【さんちぶ】
 道路の沿道条件の1つで、地形的に山がちな区間を指す。
 なお、この区間においては大型車が急勾配を登りづらいといった条件を抱える。
【英】Mountainous Area
サンドドラム
 クッションドラムの一種で、内部に砂を詰め込んだもの。
暫定施工【ざんていせこう】
 交通量が少ないと見込まれる路線において、完成車線数よりも少ない車線数で道路を建設すること。
 建設費の節約を目的に実施される。
【英】Stage Construction
サンデードライバー
 「日曜日だけ運転するドライバー」を揶揄して、不慣れな運転の所為で交通に悪影響を及ぼすドライバーを指す。縮めてサンドラとも。
三方矢【さんぽうや】
 左折・直進・右折の三方向の矢印現示を出せる矢印信号灯器のこと。
【↑】交通信号
【英】Three Arrows
■し
シームレス
 「途切れの無い」状態を示す。「シームレスな料金体系」など。
【英】Seamless
シールド工法
 円筒形をした掘削機「シールドマシン」を用いて、掘削と同時にコンクリート製の覆工を取り付ける工法。
【↑】トンネル
シールドトンネル
 シールド工法で建設されたトンネルを指す。
【↑】トンネル
【英】Shield Tunnel
ジェットファン
 トンネル内の機械換気において用いられる巨大な扇風機のこと。
【換気】
Jet Fan
シェブロンマーカー
 カーブや交差点に設置されるもので、V字型のマークで進行方向を示した法定外標識(線形誘導板)のこと。
 シェブロンということも。
【標識】
Chevron Marker
市街地案内【しがいちあんない】
 自治体内において、その市街地への案内の総称。自治体名を「○○」とした場合、「○○市街」「○○駅」「○○市役所」などと案内される。
【標識】
市街地案内標識【しがいちあんないひょうしき】
 一般道において、高速道路や高規格道路などへの誘導を目的とした案内標識。
【標識】
死角【しかく】
 何らかの物体の陰で見えなくなる範囲のこと。
 この部分に注意を払わないと事故に繋がることがある。
【英】Dead Angle
支間【しかん】
 橋梁の支承どうしの距離。
【英】Span
視距【しきょ】
 見通し距離のこと。ドライバーが制動停止や追越などを安全に行う際は十分な視距を取った設計をしなければならない。
【英】Sight Distance
シケイン
 車両の速度を落とす為の小型のS字カーブ。または、それに似た道路の形状。
【英】Chicane
事故危険箇所【じこきけんかしょ】
 事故が多発する単路部・交差点では集中的な事故対策が求められる。
 警察庁や国土交通省はこの事故対策が必要な場所を指定した。その場所のことをいう。
 なお、こちらは幹線道路を区間ごとに指定したものである。

<関連>あんしん歩行エリア(生活道路向け)
 
事故ゼロプラン【じこ〜】
 「事故危険区間重点解消作戦」。
 「選択と集中」、「市民参加・市民との協働」をキーワードとして、事故データや地元からの意見といった情報を有効に活用し、効果的な事故対策を行おうとする交通安全施策。
 
事後保全【じごほぜん】
 道路上の構造物や諸施設について、劣化が露呈してから取り掛かる保全の方法。
 近年では劣化が顕在化する前に保全をする事前保全に移りつつある。

<関連>事前保全
時差現示【じさげんじ】
 時差式信号において、同一線上の反対上で青現示と赤現示が異なる段階のこと。
【↑】現示、交通信号
時差式信号【じさしきしんごう】
 道路の上下線で、青信号の現示時間を片方向のみ延長させる信号機のこと。主に右折車の滞留を解消するために実施される。
 右図では、上下方向において時差現示が出されており、下から上に向かう方向で青時間が延長されている。
【↑】交通信号
【英】Time Lag Signal
指示標識【しじひょうしき】
 交通方式の許可や、道路交通法上で定められた場所を示す目的の標識。基本的には青色の標識である。
【↑】道路標識
【英】Indication Sign
指示標示【しじひょうじ】
 交通方式の許可や、道路交通法上で定められた場所を示す目的の標示。白色のマーキングで設置されるのが普通。
【↑】道路標示
【英】Indication Marking
 
支承【ししょう】
 橋梁の上部構造から由来する荷重を下部構造に伝える部材。
【↑】橋梁
【英】Bearing
事象【じしょう】
 道路上で発生している出来事(事故、渋滞、工事など)のことで、特に道路情報を提供する際はそれぞれ提供する情報の元となる出来事を「事象」と表現する。
地震【じしん】
 地面が振動を起こすこと。
 これによって直接的には路面のひび割れや土工の崩落、橋梁の変位などの被害をもたらす。また、地震が落石や津波などの二次災害の引き金となることもある。
【英】Earthpuake
自然換気【しぜんかんき】
 トンネル坑口間の圧力差や、車両の走行による風の発生を利用してトンネルを喚起する方法。
 適用可能な条件には限りがある(トンネルの延長が短い等)。
【↑】換気
自然斜面【しぜんしゃめん】
 自然の作用によって形成された斜面を指す。
事前保全【じぜんほぜん】
 道路上の構造物や諸施設について、劣化が進行する以前から十分に保全を行うこと。ライフサイクルコストで考えた場合に、事後保全よりも経済的になることも多い。

<関連>事後保全
視線誘導植栽【しせんゆうどうしょくさい】
 ドライバーが道路の線形を捉えやすくするために設けられる植栽のこと。
【植栽】  
視線誘導灯【しせんゆうどうとう】
 道路の線形を分かりやすく示すために設けられる照明灯のこと。
 「視線誘導標」より視線誘導効果を発揮したい場合に用いられる。夜間になると、点滅によって線形がつかみやすくなる。
【交通安全施設】
Delineator
 
視線誘導標【しせんゆうどうひょう】
 道路の線形を分かりやすく示すために設けられる反射板のこと。
 道路から向って左側は白色、右側は橙色で設置されるのが原則。
 航路における澪標と似た役割を持つ。

<同意>デリネーター
【交通安全施設】
Delineator
自掃式デリネーター【じそうしき〜】
 車両の排気ガスや砂ぼこりなどが付着しても、回転式のブラシによって掃除されるデリネーター(視線誘導標)のこと。
【交通安全施設】
Self-cleaning Delineator
市町村道【しちょうそんどう】
 市町村が認定する道路。
 日本全国を毛細血管のように張り巡らされた道路であり、国内では最も総延長が長い道路種別である。
 国内で統一されたルートマーカーは存在しない。
 
指定方向外進行禁止【していほうこうがいしんこうきんし】
 標識で矢印によって指示された方向以外は進んではならないという規制。
 標識のデザインは、青地に白矢印である。必要に応じて進行してはならない方向の道路も示すことができる。
【↑】交通規制、規制標識
始点標識【してんひょうしき】
 規制の始端で、補助標識「始まり」を設けて規制の開始を示した標識のこと。
【標識】
Starting Sign
自転車【じてんしゃ】
 ペダルやハンドクランクを用いて、人力で動かす車両のうち、「身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のもの(人の力を補うため原動機を用いるものであつて、内閣府令で定める基準に該当するものを含む。)」を除くもの。
【車両:種類】
Bicycle
 
自転車横断帯【じてんしゃおうだんたい】
 自転車の横断を推奨された部分のこと。標識や標示によって示される。
 横断歩道と併設されることが多い。
【交通規制】
└【標識】【標示】
Bicycle Crossing Zone
自転車専用通行帯【じてんしゃせんようつうこうたい】
 自転車のみが通行できるレーン。自転車道を設けるスペースがない道路において設置される。
Bicycle Lane
自転車道【じてんしゃどう】
 自転車専用の道路のこと。同じ自転車道といっても二種類に分けられ、(1)車道や歩道と分離して設けられる自転車道、(2)独立した道路として設けられるもの、の二種類に分けられる。
Cycle Track;Cycle Path
自転車歩道通行可【じてんしゃほどうつうこうか】
 →「普通自転車歩道通行可」
市道【しどう】
 →「市町村道」
私道【しどう】
 国土交通省や自治体(都道府県・市区町村)が管理している公共の道路ではなく、個人や一般の会社などが私的に所有する道路のこと。

<関連>公道
【英】Private Road
自動運転【じどううんてん】
 周囲の車両や障害物などを検知して、自動的に操舵、加減速を行う運転のこと。現在は一部の機能が自動的に作動する程度で留まる。
 ドライバーのヒューマンエラーによる操作ミスを防ぎ、交通事故の大幅な減少が期待されている。
【英】Automatic Driving
自動車【じどうしゃ】
 エンジンを用いて、軌道や架線に拠らず自在に動けるもので、原付や車いすなどの小型のものを除いた車両(道路交通法の定義)。
【↑】車両
【英】Motor Vehicle
自動車教習所【じどうしゃきょうしゅうじょ】
 運転免許の取得を目指す者に、自動車の運転の際に必要な知識・技能を教授する目的で作られた学校施設。
 グラウンドには実際の道路を模した練習場が設けられている。
【英】Driving School
自動車専用道路【じどうしゃせんようどうろ】
 自動車のみが走行できる道路。高速自動車国道などの高規格道路がこの仲間である。

 道路を機能別に区分した場合、この下に主要幹線道路が来る。
Freeway
自動車ナンバー自動読取装置
 自動で車両のナンバープレートを読み取る装置。手配者や行方不明者の追跡を目的に設置される。

<同意>Nシステム
【情報収集装置】
指導標識
 現在の「規制標識」「指示標識」の前身で、通行する際の留意事項を表す標識が定められていた。昭和17年〜昭和35年の間に規定されていた。
【標識】
Regulation Sign
自動二輪車
 二輪の車両のうち、原動機の総排気量が50ccを超えるもの。
【車両:種類】
Motorcycle
自発光標識(自発光式道路標識)
 視認性を高めるために、標識板に埋め込まれたLEDが点滅する標識。
 一般には「(330)一時停止」において採用されるが、注意喚起板や「横断歩道」などに用いられることもある。
【標識】
Spontaneous Light-emittng Sign
地覆【じふく】
 橋梁の両面に設けられる路面より一段高くなった部分のこと。高欄や防護柵がその上に設置されることが多い。
【橋梁】
Wheel Guard
支保【しほ】
 工事の際に上部の荷重を一時的に支えるために設置される仮設構造物のこと。特にトンネル工事においては掘削後に地盤が崩落しないようにするために重要な役割を果たす。また、この支保を設置する工事を支保工と呼ぶ。
Timbering
死亡事故【しぼうじこ】
 交通事故の内、死者が出た事故を指す。
 日本では交通事故後の24時間以内に死者が出た場合を取り扱う。
【英】Fatal Accident
遮音壁
 →「防音壁」
【英】Soundproof Wall
社会実験
 新たな施策を取り入れる前に、期間を定めて導入時の効果や課題を調査するための実験のこと。
【英】Pilot Experiment
車間距離
 連続して走行する2台の車両どうしの距離のこと。
 前方の車両が急停車する場合に備えて十分に距離を保たなければならない(道路交通法第26条)。
Following Distance
車群
 車両が連なった一団を指す。交通信号や低速車などの影響によって形成される。
Platoon
斜橋
 橋梁を路面の平面線形で分類した場合、道路の線形と支承が直角ではない斜角の橋梁を指す。
【橋梁】
Skew Bridge
車校
 「自動車教習所」のこと(方言として言われる)。
【↑】自動車教習所
車載動画
 自動車の前面や後面にビデオカメラを掲載し、運転の様子を撮影したもの。

<関連>ドライブレコーダー
車線
 車道上の車両が走る帯状の部分のこと。白線等によって区切られる。
【英】Lane
車線の形成【しゃせんのけいせい】
 歩行者の交通流において、同じ方向へ向かう歩行者群がまとまり方向別の「車線」が生じることである。
【英】Lane Formation
車線分離標
 車両が走るべき車線から逸脱しないように設けられるゴム製のポール。上部に反射材が付いているのが特徴。
 色彩は赤が主流。道路上では中央線や外側線、路側帯などに設置されるほか、車止めとしての役割を担うこともある。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Traffic Post
車線変更
 車線を変更すること。道路交通法上では「進路変更」という語が用いられる。
【英】Lane Change
遮断桿【しゃだんかん】
 踏切において、列車の走行時に道路を遮る竹竿のこと。黄と黒の縞模様が一般的。 
【↑】踏切、交通安全施設、道路付属物
【英】Crossing Gate
 
遮断機【しゃだんき】
 道路を閉鎖するための遮断桿が付けられた装置。
 踏切で列車が通過する際や、事故や災害などで通行止にしたい場合に道を塞ぐ。
【↑】交通安全施設、道路付属物
遮断十字路【しゃだんじゅうじろ】
 主道路側の中央分離帯によって、従道路の行き来ができない十字路のこと。
【↑】交差点
【英】Interceted Crossroad
斜張橋【しゃちょうきょう】
 橋梁を構造形式で分類した場合、塔からロープを斜めに張って支える橋梁を指す。
【↑】橋梁
【英】Cable-stayed Bridge
車道【しゃどう】
 道路において、車両が走る部分のこと。
【英】Roadway;Carriageway
車道外側線【しゃどうかいそくせん】
 道路の両側に敷かれている白い実線で描かれる区画線。
 歩道が無い場合は「路側帯」となる。
【標示】
Edge Line
車頭間隔【しゃとうかんかく】
 相次いで走行する2台の車両の先頭どうしの距離。
【英】Headway Distance
車頭時間【しゃとうじかん】
 相次いで走行する2台の車両が差し掛かる時間差のこと。
【英】Time Headway
地山
 土工構造物などの建設の対象となる自然地盤を指す。
【英】Ground
斜面安定施設
 自然斜面の崩壊等を防ぐための施設。
砂利道
 道路の路面が舗装されておらず、砂利で敷き詰められた道のこと。

<同意>ダート
【英】Gravel Road
車両
 道路交通法では「自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバス」と規定。
 車輪が付いているものを車両としているが、車いすやベビーカーは速度を出すための機構(自動車ならエンジン、自転車ならペダル)が付いていないから除外している。
【英】Vehicle  
車両横断禁止
 車両が道路を横断してはならないという規制。道路外の施設又は場所に出入りするための右折を伴う横断を禁じているのであって、左折を伴う横断や交差点での右左折を禁じる標識ではない。
【↑】交通規制、規制標識
車両監視装置【しゃりょうかんしそうち】
 道路上の事故や災害などを監視するために設けられる施設のこと。

<関連>車両感知器、道路監視カメラ
車両感知器【しゃりょうかんちき】
 車両を検知する機器。交通情報の収集や、信号機の制御などを目的に設置される。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Vehicle Detector
車両進入禁止【しゃりょうしんにゅうきんし】
 標識を示している方向への車両の進入を禁止する標識。原則として一方通行の出口にのみ設けられる。
【↑】交通規制、規制標識
【根】標識令
車両制限令
 道路の機能と安全を確保するために、車両の規格の最大値が設けられる。この最大値を定めたものがこの法律である。 
【英】Cabinet Order On Vehicle Restriction  
車両諸元計測施設【しゃりょうしょげんけいそくしせつ】
 道路の構造を保全と交通安全の確保を目的に、車両の重量や車高、車長などを計測する装置。
【根】構造令
車両通行帯【しゃりょうつうこうたい】
 路面標示によって車両が通行するように指定されている道路上の帯状をした部分のこと。「車線」とほぼ同義。
【英】Traffic Lane
車輪止め装置取付区間【しゃりんどめそうちとりつけくかん】
 違法駐車を防止するために、違法駐車車両に車輪止めを取り付ける区間のこと。
【↑】交通規制
ジャンクション
 英語の「junction」は交差点を示す。
 それが転じて日本では、高速道路どうし(道路構造令第三条の第1種、第2種の道路)の分合流、交差がある結合点を指すようになった。
【英】Junction
ジャンクション情報板【〜じょうほうばん】
 高速道路上でジャンクションの手前に設置される道路情報板のこと。別名、「J型情報板」とも。
【↑】道路情報板
自由勾配側溝【じゆうこうばいそっこう】
 コンクリート製のプレキャスト製品の一種で、底部にインバートコンクリートを打設することで水路の勾配を自由に設定できる側溝のこと。
【↑】側溝
【英】Variable Slope Gutter
十字路【じゅうじろ】
 道路が直角に交わる交差点のこと。十字交差とも。
【↑】交差点
【英】Crossroads
自由速度【じゆうそくど】
 実際の道路において、他の交通の影響を全く受けない場合の車両の速度のこと。
【英】Free Velocity
自由流【じゆうりゅう】
 臨界密度以下の交通流のこと。

<対義>渋滞流
【英】Free Flow
渋滞【じゅうたい】
 →「交通渋滞」
【英】Traffic Jam
渋滞流【じゅうたいりゅう】
 臨界密度以上の交通流のこと。

<対義>自由流
【英】Congested Flow
縦断曲線【じゅうだんきょくせん】
 縦断勾配の傾きが変わる部分の擦り付け部に設けられる曲線。道路構造令第22条により設置の義務とその半径が定められている。
【英】Vertical Curve
縦断勾配【じゅうだんこうばい】
 道路の延長方向における勾配(傾斜)のこと。道路の縦断面図によって表現される。

<関連>縦断線形
【英】Longitudinal Slope
縦断線形【じゅうだんせんけい】
 縦断曲線や縦断勾配の2つの要素からなる道路延長方向への線形のこと。

<関連>縦断勾配
【英】Vertical Alignment
集中工事【しゅうちゅうこうじ】
 工事の効率化や渋滞の防止を目的に、限定した期間に規制と工事を行うこと。
終点【しゅうてん】
 交通行動や路線が終わる地点のこと。
【英】Destination;Terminal;End Point
終点標識【しゅうてんひょうしき】
 規制の終端で、補助標識「終わり」を設けて規制の終了を示した標識のこと。
【↑】道路標識
【英】End Sign
従道路【じゅうどうろ】
 交差点において、交通量の少ない道路又は明らかに幅員が狭い方の道路のこと。

<関連>主道路
【英】Minor Road
柔な防護柵【じゅうなぼうごさく】
 →「たわみ性防護柵」
【↑】防護柵
【英】Flexible Guard Fence
重複【じゅうふく】
 →「重複(ちょうふく)」
重方向
 2方向交通の単路部を仮定したとき、交通量が多い方向を指す。
 全体の交通量のうち、重方向交通量が占める割合を重方向率という。
【英】Heavier Direction
重要地【じゅうようち】
 案内標識に表示される地名のランクの1つ。県庁所在地・政令指定都市・地方生活圏中心都市など相当の知名度を有する地点が選定される。
 右の写真の案内標識(左:方面及び距離)で示された地名は全て重要地である。なお、最上段の「稚内」のように、一部の重要地は基準地を兼ねる。

<関連>基準地、主要地、一般地
【↑】案内標識
【英】Important Destination
縦流換気方式【じゅうりゅうかんきほうしき】
 鉛直上部に換気設備を設け、空気の入換を行う換気方式。
【換気】
重量制限【じゅうりょうせいげん】
 橋梁や道路地盤が弱い場合に、通行できる重量に限度を設ける規制のこと。
 また、それを示す標識・標示のこと。ただし後者は廃止されている。
【交通規制】
└【標識】【標示】
Weight Limit
縮小標識板【しゅくしょうひょうしきばん】
 本来のサイズより小さい標識板のこと。
【標識】
Miniature Sign (Borad)
樹脂系すべり止め舗装【しゅしけい〜どめほそう】
 3〜15mm程度の厚みの樹脂舗装のこと。滑り止め機能を有するほか、カラー舗装にも用いられる。
【↑】舗装
主道路【しゅどうろ】
 交差点において、交通量の多い道路又は明らかに幅員が広い方の道路のこと。

<関連>従道路
Major Road
受忍限度【じゅにんげんど】
 交通公害などの被害に関して、影響を受ける者が耐えるべき範囲の上限を指す。
Tolerable Limit
主要地方道【しゅようちほうどう】
 都道府県道や市道(政令市)の中で、国から指定を受けた路線。
 国土の幹線道路網を担う路線として扱われ、調査・工事では予算上の優遇を受ける。
Principal Local Road
主要幹線道路【しゅようかんせんどうろ】
 地方生活圏や大都市圏の骨格となり、かつ自動車専用道路を補完し都市間の連絡を果たす道路。
Major Arterial Road
主要地【しゅようち】(案内標識)
 案内標識に表示される地名のランクの1つ。
 二次生活圏の中心になっている自治体や政令指定都市の主要な交差点などを中心に選定される。
【標識】
Primary Destination
主要地【しゅようち】(道路法)
 市又は人口5000人以上の町。道路法第7条1項で定義されている。この道路法第7条では他に「主要港」や「主要停車場」も定義されている。
Primary Point
需要率【じゅようりつ】
 →「正規化交通量」
【信号】
巡回【じゅんかい】
 道路やその付属物に異常の有無を確認するために道路管理者が実施する業務のこと。
Road Patrol
準直結ランプ【じゅんちょっけつ〜】
 例えば、左方に分岐した後、高架橋を渡って右方に行く。
 このように、一度行きたい方向とは反対方向に分岐してから、本線と交差して行きたい方向に向かう形式のランプを言う。
Semi-direct Connection Ramp  
障害物表示灯【しょうがいぶつひょうじとう】
 →「ブリンカーライト」
【交通安全施設】
Blinkers
昇格【しょうかく】
 ある路線が、下位の路線から上位の路線へと変更されること。ただし、法的な用語としては存在しない。
Raise  一般には

(下位)市町村道→一般県道→主要地方道→一般国道(指定区間外)→一般国道(指定区間内)(上位)

と認識されています。
消火栓【しょうかせん】
 道路やその沿線で火災が発生した際にポンプ車を用いて放水するために設けられた取水栓。
Fire Hydrant
消火栓標識【しょうかせんひょうしき】
 消火栓がある位置に設置される標識。この標識は消防法により設置される。
 広告板を設置した標識も多い。
【標識】
Fire Hydrant Sign
常時左折可【じょうじさせつか】
 標示板を設けることにより、信号現示を問わず左折をできるようにすること。
【交通規制】
└【信号】【標識】
蒸発現象【じょうはつげんしょう】
 対向車のヘッドライトが眩しくて、歩行者など前方の対象が確認できなくなる現象のこと。

<関連>グレア
床板【しょうばん】
 橋において、人や車両の荷重を直接受ける部分の部材のこと。
【橋梁】
Slab
上部工
 橋の橋桁部分の工作物のこと。
【橋梁】
Superstructure
情報ターミナル
 高速道路の休憩施設(パーキングエリアやサービスエリア)において道路情報を提供する設備のこと。
情報板
 →「道路情報板」
【=】道路情報板
情報BOX
 道路管理者がその管理に必要な情報を伝達するために地中に敷設する光ファイバーを収容するための小型の構造物のこと。
 設置した道路管理者の他、民間事業者が光ファイバーを敷設するために借用することも想定して設置されている。
参考(国土交通省)
正面衝突
 互いに行き違う方向に走る車両どうしが衝突すること。
【↑】交通事故
【英】Head-on Collision
乗用車
 専ら人の輸送を目的に作られた自動車のこと。
 道路交通法ではバスも乗用車の仲間であるが、狭義の場合は小型乗用車のことを指す。
【↑】車両、自動車
【英】Passenger Car
乗用車換算台数
 道路には多種にわたる種類の車両が走っている。しかし、工学的に道路を取り扱いたい場合に車両を全て一律に取り扱わなければ不都合が生じる。
 そこで、交通量の単位を乗用車1台分として取り扱ったのがこの「乗用車換算台数」である。

 主に交通容量の算定・解析で用いられる。
1時間当たりの乗用車換算台数を「pcu/h」と表す。
初期赤
 信号機の電源復旧時や運用開始時は全部の信号機が赤現示となる。この全部の信号機が赤になること。

<関連>全赤
【↑】交通信号、赤現示
【英】Initial Red
徐行
 直ちに停止できるくらいゆっくりした速度で走ること。
 また、徐行運転をするよう示した標識・標示のこと(ただし標示は廃止されている)。
【↑】運転、交通規制、規制標識、規制標示
【英】Slowing Down
除雪
 道路上の雪を排除し、車両の通行の円滑を図ること。
【英】Snow Removal
除雪ステーション
 道路管理者が除雪を行う際の基地。事務室や除雪車の車庫などを設けている。
所要時間情報板
 現在の位置から主要な目的地までの所要時間を示した情報板。
 高速道路にあるタイプ(右の写真)はこの名前が正式名称となっている。
【↑】道路情報板
上路橋
 路面の位置で橋梁を分類した場合、主桁の上部に路面が位置するものを指す。

<関連>中路橋、下路橋、二層橋
【↑】橋梁
【英】Deck Bridge
植樹帯
 道路において、植樹を行う部分のこと。これの設置により、道路環境の向上と景観の改善が期待できる。 
【英】Planting Strip
シルバーゾーン
 高齢者の多い地区において、高齢者の安全を守る為に実施させる交通施策。昭和63年から始まった。
【英】Silver Zone
ジレンマ感応制御
 黄現示で交差点を通過するか停止するか運転者は迷うこととなる。この迷いを防ぐために、車両の流れを感知して、黄現示を出すタイミングを定める制御のことをいう。
【↑】交通信号
ジレンマゾーン
 信号が黄現示の交差点に差し掛かった時、車両の通常の減速では停止線に停止できず、また加速しても交差点を通過することができない区間のこと。
 黄信号時間が不適当な設定の場合に生じるものであり、事故の原因となるため無くすようしなければならない。
【↑】交通信号
【英】Dilemma Zone
真空○型滑り止め
 真空コンクリート舗装の工法で敷設する際に設置される○型の穴。 
【↑】コンクリート舗装
信号
 広義の意味としては、色・音・光・形・波など言語を用いず物事を伝達するときの符号。
 狭義の意味で電灯やその色、表記された形を用いて運転者に現示を伝達する設備。

<同意>交通信号
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Signal
信号機
 電気を用いた灯火により、道路の交通整理のための信号を出す装置のこと。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Signal;Traffic Light
信号機電源付加装置
 災害による停電で信号機の滅灯が起こらないようにするための装置。
【↑】交通信号
信号交差点
 交通信号によって制御されている交差点のこと。
【↑】交差点、交通信号
【英】Signalaized Intersection
新交通三悪
 違法駐車、過積載、シートベルト非着用の3つのこと。

<関連>交通三悪
新交通システム
 広義の意味としては、従来の鉄道や自動車によらない陸上輸送のこと。
【英】New Transportation System
進行方向別通行区分
 元来は交差点で進む方向ごとに車線を区切る規制のこと。
 その規制を白矢印で示したものが標示や標識となっている。
【交通規制】
└【標示】【標識】
Lane-use Contorol
信号無視
 例えば赤信号なのに交差点内を通過した場合など、信号の現示に従わない行為のこと。道路交通法第7条に抵触する。
【英】Red-light Violation
進行妨害
 急に道路に飛び出すなどして、別の車両の走行を著しく妨害する行為。
【英】Interference  
伸縮装置
 橋桁の温度による伸縮に対応するための繋ぎ目のこと。
【↑】橋梁
【英】Expansion Device
人身事故
 負傷者が発生した事故のこと。

<関連>物損事故
【↑】交通事故
【英】Injury Accident
新雪除雪
 雪が積もりはじめて堆雪による走行の困難が予測される時に、車両によって踏み固められる前に路外に雪を除ける作業のこと。
 主に除雪トラックや除雪グレーダなどによって行われ、比較的高速に作業が済まされる。
【↑】除雪
【英】Fresh Snow Removal

【出典】国土交通省 建設施工・建設機械
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kensetsusekou/seibi/josetu/shinnsetu.pdf
新直轄方式
 高速自動車国道の一部を日本道路公団(現:NEXCO)の代わりに国土交通省が整備する方式。財源は一般国道と同じく1/4が地元負担となる。
新道
 いわゆる「バイパス」で、同一路線が複数本ある場合の新しい道路を指す。
 なお行政上の定義では、新道は両端が繋がっておらず部分的に供用されている道路のみを指す。
浸透水量
 舗装において、水が染み込む量のこと。これが大きければ雨でも水が路面に溜まらない。
【↑】舗装
【英】Volume of Water Penetration
真幅道路
 幅員25m以上の道路を指す。
 国土地理院が発行する地図で、縮尺通りに道路幅が表現されていることに由来。

<関連>記号道路
進路変更
 同一の方向に進みながら、道路上で進む部分を左右に変えること。典型的には車線変更である。
【英】Lane Change
進路変更禁止
 道路交通法第26条によって規定される。
 車両はみだりに進路変更は許されておらず、また後車の進行妨害となる進路変更も禁止されている。こうした、進路変更を禁じる規制のこと。
 また、交差点の手前やトンネル内では車線の境界に黄実線によって進路変更禁止が実施される。
【交通規制】
└【標示】
■す
垂直面標示
 障害物の位置を明確にするために設けられる、黄と黒の縞模様のマーキング。
 かつては正式な標示として扱われていた。
【交通安全施設】
└【標示】
Object Marking
隧道
 「トンネル」の日本語訳。設置年が古いトンネルでは「●●隧道」と名乗る例が多い(写真の例だと坑口に「木部隧道」とある)。
【↑】隧道
【英】Tunnel
スキップ動作
 感応式信号のような条件ごとでサイクルが異なる信号機において、特に必要がない場合においてステップ(階梯)を省略して現示を出す動作のこと。
【↑】交通信号
【英】Skip Phasing
スクールゾーン
 通学する園児・児童の交通安全を守る為に指定された区域。この区域では歩行者専用道路にするなど安全対策が実施される。
 始まりは昭和47年。
【英】School Zone
スクランブル交差点
 特に十字路において、斜め横断を認めた交差点のこと。東京・渋谷駅前交差点が有名。

<関連>歩車分離式信号
【英】Scranmble Intersection
図形情報板
 図形を用いた情報板で、二種類以上の経路がある場合の選択を助ける目的で設置される。

<関連>街路図形情報板
【↑】道路情報板、道路標識
ステップ
 信号機の周期(サイクル)内で、各方向で赤・黄・青などの現示(信号表示)を表す最少区分のこと。

<同意>階梯
【信号】
Step
ストレート型バス停
 歩道に十分な幅員が確保できない場合、車道の幅員を変えることなく設置したバス停のこと。
 この形式だと、乗降のため停車するバス停を先頭に停滞が生じることがある。
スノーシェッド
 道路上に屋根を設け、その上を雪崩が通過することによって道路を雪崩から守る防護施設のこと。
【防災施設】
Snow Shed
スノーシェルター
 雪害を防ぐために作られるトンネル状の構造物のこと。道路を丸ごと覆うことによって外部から雪が浸入するのを遮断する。
【防災施設】
Snow Shelter
スノーポール
 多雪地域で見られる、路端を知らせるポール。積雪量を量る時の目安にもなる。
 デリネーターと併設されているものや、その柱に冬季だけ取り付けるものがある。
【交通安全施設】
Marker Post For Snow Clearing
スプリット
 信号の1サイクルの中で、各方向の青信号が全体のサイクルに占める割合のこと。黄時間と全赤時間があるため、方向別のスプリットの和は100%にならない。
【信号】
Split
滑り止め舗装
 滑り摩擦係数を向上させる舗装のこと。カーブや交差点の手前に設置されるが、その代償として騒音が大きくなる等の欠点がある。
【舗装】
スマートインターチェンジ
 インターチェンジの中で、利用可能車両をETC搭載車両に限定したもの。
 通常のインターチェンジと比べ、ETCによる料金徴収システムのみ使っているため、スペースの節約と設置費用の削減のメリットがある。
「SIC」と略されることが多い
【インターチェンジ】
Interchange For Cars With ETC
隅切り
 交差点での車両の左折を助けるために、角を丸く削り取ること、またはその部分。
【交差点】
Corner Cut
スムース横断歩道
 横断歩道に歩道と同一の高さのハンプを設け、歩行者がスムーズに横断できるように整備された横断歩道。
【↑】横断歩道
擦付
 勾配や曲線の大きさが前後で異なる場所を滑らかに接続させた部分のこと。
すり抜け
 自転車や二輪車が停車中または低速走行中の車両の側方を通り抜けていくこと。

※実は、すり抜け自体は道路交通法に抵触しない。ただし、交差点近方での追越や路側帯走行を伴えば取締の対象となる。
スルーバンド
 系統制御(前後で信号を連動させる制御)で、連続して青信号で通過できる時間の幅のこと。

<同意>連続通過帯
【↑】交通信号
【英】Through Band
■せ
生活ゾーン
 住宅街、商店街など日常生活が営まれる地域の交通安全を確保するための施策。昭和49年から開始。
生活道路
 車両の通り抜けには適さず、地区の住居や店舗等への移動を主体とした道路のこと。
【英】Access Road
請願工事
 道路管理者以外の者が工事の必要性を以て、道路管理者の承認を経た上で費用を負担して行う工事のこと。
正規化交通量
 実際の交通量の総和と、飽和交通流率の各方向別での和との比率のこと。信号交差点において考えられる概念であり、1.0を超えると理論上は交通を捌くことが不可能。

<同意>飽和率
【↑】交通信号
制御機
 信号機や道路情報板などの制御用コンピュータを内蔵した箱のこと。
整枝
 街路樹などを均整のとれた姿になるように剪定すること。
【英】Trimming
セーフティーコーン
 →「パイロン」
【交通安全施設】
Safety Cone
制限標識
 現在の「規制標識」の前身で、道路通行に関する制限を表す標識が定められていた。昭和17年〜昭和25年の間に規定されていた。
【標識】
制限フード
 誤認防止を目的に、格子が設けられたフード。

<関連>偏光灯器
【信号】
制動
 自動車がブレーキをかけ減速している状態。
Braking
制動停止距離
 「路面から高さ1.2mの位置のドライバーが、高さ10cmの障害物を発見して停止するのに必要な距離」のこと。
Braking Distance
制動停止距離(D)を求める式は、
V:速度[km/h]
t:反応時間[s]
g:重力加速度(=9.8km/s^2)
f:縦すべり摩擦係数
雪圧害
 雪に埋まったものが積雪の沈降や斜面雪圧の作用によって破損すること。
 積雪地帯においてガードレールや標識等が下にずれ込む例が見られるが、それは雪圧害によるもの。
【英】
雪害
 雪や氷によって何かしらの障害が生じること。特に道路や鉄道では大雪によって麻痺が生じることがあり、このことも雪害に含まれる。
【英】Snow and Ice Disasters
雪寒事業
 雪寒法(※)に基づき、除雪・防雪・凍雪害の防止を行うこと。
 道路を除雪する他、除雪車の購入や雪崩防止対策を行うことがこれに含まれる。

※積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法
雪寒指定路線
 雪寒指定道路とも。「積雪寒冷の度が特にはなはだしい地域」における、「交通量が国土交通大臣が定める道路の交通量の基準に適合し、かつ、産業の振興又は民生の安定のため道路の交通の確保が特に必要であると認められる」路線として指定された路線のこと。
絶対オフセット
 オフセットにおいて、信号機群に共通な基準時点からの時間のずれのこと。

<関連>相対オフセット
【↑】交通信号、オフセット
接近端
 →「ノーズ」
【英】Nose
設計区間
 同一の設計基準を適用する区間である。
 地形や交通量などに応じて1つの設計区間をなるべく長くすることが望ましい。
Desigin Section
設計車両
 道路設計時に走行を想定する車両のこと。道路構造令第4条によって定められている。乗用車、トラック、セミトレーラの三種類に分かれていて、この設計車両に沿った道路構造を考える。
Design Vehicle
設計速度
 道路を設計する際に、規格の基本となる速度。道路構造令第13条によって規定。
Design Speed
接続国道番号表示
  高速道路のインターチェンジ付近に設置されている案内標識について、その標識に記載されている国道番号のこと。
【標識】
(写真では国道121号と国道49号が記載。)
セパレーツ信号
 左折+直進と右折で現示を分けた信号機のこと。
歩行者の横断を保護する目的で、左折と直進を分ける現示が設けられることもある(この場合、歩車分離式信号として扱われることがある)。

<関連>右折現示、歩車分離式信号
【信号】
ゼブラ
 1.「導流帯」を指す。ゼブラゾーンとも。
 2.信号機に取り付けられる縞模様をした背面板のこと。
セミフラット形式(歩道)
 歩道を縁石の中腹部の位置に設けること。
全赤
 各方向の信号が切り替わる間に設けられる、交差点の信号機が全て赤現示を示しているフェーズのこと。
 この時間内に残留車両を排除させて、交差点の安全を確保する。

<関連>初期赤
【信号】
All-red Period
全感応式信号
 感応式信号の内、全ての流入部に車両感知器を設け感応制御を行う信号のこと。
【信号】
Full Traffic Acuted Signal
線形
 道路が描く形状のこと。直線の他、上下(縦断線形)や左右(平面線形)で屈曲しながら線形が成立する。

<関連>平面線形、縦断線形、直線、曲線、緩和曲線
【英】Alinment  
線形誘導標
 矢印やアローマークで進行方向を示す看板。

<関連>ジェブロンマーカー
【↑】道路標識
閃光現示
 信号を点滅させて運用させること。特に、交差点のすべての車両用信号機を点滅させること。

 閃光現示を実施するにも以下のケースがある。
・時間帯、交通量から制御する必要性が薄い場合

・工事などで通常の制御での処理が困難な場合
(この場合は警備員の指示に従う)

・制御装置の故障などによるフェイルセーフ
【信号】
Flash
先行車
 二台以上の車がある場合、その前を走る車両。

<関連>後行車
Preceding Vehicle
閃光灯
 専ら赤点滅、もしくは黄点滅の現示のみを行う一灯式信号機のこと。
 もしくは、踏切の警告灯を指す場合もある。

<関連>
【信号】
Flash Optical Unit
前進駐車
 道路の外側を前面にした駐車方式のこと。
線制御
 「路線系統制御」と同意。
【信号】
センターライン
 「中央線」の英訳だが、日本人の語彙として馴染み深い用語となっている。
【標示】
Centerline
センターランプ
 高速道路等において、中央に設けられたランプ(連絡路)のこと。
 分合流が高速で流れている追越車線で行われるので設置はあまり好ましくない。
Center Ramp
剪定
 街路樹などを切り込んで、樹形を整えること。健全な生育を促進し、病気や虫害の予防、強風の対策としても有効である。
Pruning
前方優先道路
 この先の交差点で接続する道路が「優先道路」であることを示す標識、標示。
 前者は「徐行」に「前方優先道路」と書かれた補助標識を併設したもの、後者は逆三角形が二連続で路面に描かれたものとなっている。
【標識】【標示】
専用通行帯
 道路上の1車線を、特定の車両(自転車、バスなど)のみが通行できるようにした規制のこと。

<関連>バスレーン
【交通規制】
└【標識】【標示】
専用部
 自動車専用道路とその他の一般道路が並行している場合、その自動車専用道路を指す。
占用物件
 道路上で道路管理者の許可を経て設置した工作物のこと。
全路肩
 全ての車両が一時的な駐車をできる路肩。側方余裕幅としての路肩の幅員が2.50m以上なければならない。
Full Shoulder
■そ
総遅れ(時間)
 交通渋滞や信号待ちで生じる「遅れ」を、その遅れを被った車両すべてで足したもの。「遅れ」を車両分で足し合わせたものと言い換えることもできる。
【↑】遅れ
【英】Total Delay
走行車線
 片側2車線以上ある道路において、追越や右折(※右側通行ならば左折)以外で通常走るべき車線のこと。
Nearside Lane
走行車線規制
 工事などにより、走行車線を封鎖する規制のこと。
【交通規制】
相対オフセット
 隣接する信号機の間での青信号切換えのずれの時間。

<関連>絶対オフセット
【↑】交通信号、オフセット
【英】Relative Offset
ゾーン30
 住宅街などの一定の地域内の最高速度規制を一律で30km/hにする施策、またはその設定されたゾーン。
【交通規制】
Zone 30
側帯
 路肩や中央帯と、車道の間に設けられる帯状の区域。車道外側線によって車道と側帯は明確に区別されている。

<関連>路側帯
【英】Marginal Strip  
側道
 高速で走る本線車道の隣に設置される低速車向けの車道のこと。

<関連>副道
【英】Frontage Road  
側方余裕幅
 車両の側面から路肩や中央帯などの障害物までの距離のこと。
【英】Lateral Clearance
塑性変形輪数
 舗装の轍掘れに対する抵抗力を示す指標。
 「表層60℃の条件下で49kNの輪荷重を繰り返し加え、舗装面が1mm沈下するまでの回数」
【舗装】
Number of Equivalent Wheel Load Repetitions to Rutting Criteria
側溝
 道路の外側に設けられる排水用の水路。
 L形側溝U形側溝(右写真)が一般的に用いられている。
【英】Gutter
袖レール
 ガードレールの端末部に設けられる部材のこと。
【↑】ガードレール
そとば
 案内標識「国道番号」「都道府県道番号」のうち、路線マークに加え色彩や形状で路線の確認を行える標識。
 卒塔婆に似ていることから「そとば」の愛称を持つ。

<同意>交差道路標識
【↑】案内標識
損失時間
 →「遅れ」
【英】Lost Time  

 
 
道路標識調査ノート道路交通用語集>さ行