■道路交通用語集(か行)

道路標識調査ノート道路交通用語集>か行
 
 

道路・交通関係の用語を紹介するページ。
このページでは「か」から「こ」までの用語を紹介します。
■か
ガードケーブル
 張力を与えた鋼製ロープを支柱で支える形で設置した防護柵。曲線部では不向き。
【↑】防護柵
【英】Cable Type Safety Fence
 
ガードパイプ
 複数本のパイプを縦(鉛直方向)に繋げた防護柵。
 主に自転車・歩行者向けに設置されている。
【↑】防護柵
【英】Guard Pipe
 
ガードブロック
 橋脚等の構造物の手前に設置されるブロック。車両の逸脱の際にはこのブロックが受け止め、構造物本体には被害を最小限にする働きを持つ。
【↑】防護柵
【英】Guard Block
ガードレール
 断面が波型の「ビーム」部が支柱に支えられて一体となす防護柵。
【↑】防護柵
【英】Guard Rail
 
カーブ
 道路が平面的に曲線となっている部分。
【↑】曲線
【英】Curve
カーブミラー
 →「道路反射鏡」
【英】Curve Mirror  
街渠【がいきょ】
 主に市街地で見られる、歩車道が分かれる部分に設けられる排水溝のこと。
 自動車の荷重に耐えられるようコンクリート製のものが多く、縁石とセットになっているものが多い。
【英】Gutter
開削工法【かいさくこうほう】
 地下トンネルを設置する際に、土を除けて設置して再び土を戻すといった方法。
【↑】トンネル
海上国道【かいじょうこくどう】
 路線上に海がある場合に橋梁やトンネルによって接続されていない国道(一般国道)のこと。代表は鹿児島〜那覇を結ぶ国道58号。
 海上国道の多くはフェリー航路となっているが、一部の区間ではフェリーが運航されていないことがある。
【↑】国道
解除標識【かいじょひょうしき】
 高速道路の工事規制で、この工事規制区間の終点に設置される標識。 
【↑】規制標識
外側分離帯【がいそくぶんりたい】
 本線と、側道や緩速車道とを分離するために設けられる分離帯のこと。
階梯【かいてい】
 →「ステップ」
【↑】交通信号
【英】Step
改築【かいちく】
 道路の機能性を向上するために、拡幅や線形改良などの工事をすること。

<関連>一次改良(一次改築)、二次改良(二次改築)
回転灯【かいてんとう】
 道路工事などで用いられる保安用品の一種で、発光体が回転するように点滅・点灯してドライバーに注意喚起を促すための装置。
【↑】保安施設
街道【かいどう】
 集落や都市を相互に結ぶ道路のこと。
【英】Highway
開発インターチェンジ【かいはつ〜】
 都市開発や工業団地の利便を図るため、その開発者が建設費を負担して設置されるインターチェンジのこと。
【↑】インターチェンジ
海抜表示シート【かいばつひょうじ〜】
 標識柱に貼られるシートで、その場の海抜が案内されている。洪水や津波から逃れる際の目安となる。
 東日本大震災の津波被害を教訓に設置が開始された。
【↑】法定外標識
外部経済性【がいぶけいざいせい】
 ある経済主体の行動が市場を経ず間接的に他の経済主体に影響を与える性質のこと。
 道路開通によって、沿道の地価上昇のように利益をもたらす場合は外部経済、交通公害のように損害をもたらす場合は外部不経済という。
外部照明方式標識【がいぶしょうめいほうしきひょうしき】
 外部に光源を設け、その光によって標識の視認性を向上させる方式。照明を設ける位置によって、上方照明式、遠方照明式に分かれる。
【↑】道路標識
開閉施設【かいへいしせつ】
 →「遮断機」
開閉表示灯【かいへいひょうじとう】
 料金所の通行可能な車線を明示するための信号機のこと。
【↑】交通信号
概略設計【がいりゃくせっけい】
 路線選定に際し、線形・土工・環境・構造物などの比較案・最適案を提案すること。
街路【がいろ】
 都市部(市街部)における道路のこと。地方部の道路と比べ、区画形成などの都市を構築するという重大な役目を担っている。
【英】Street;Avenue
街路樹【がいろじゅ】
 市街地の道路に植えられている植樹のこと。
 美観形成、交通騒音の緩和、大気の浄化といった環境保全の役割がある一方で、視線誘導や眩光遮断といった交通安全をたすける役割も果たす。
【英】Roadside Tree
街路図面情報板【がいろずめんじょうほうばん】
 市街地の一般道に設置される図面情報板のこと。フリーパタン情報板が図面情報板の代わりをしていることも多い。
【↑】道路情報板
拡声放送設備【かくせいほうそうせつび】
 トンネル内において、火災時などで道路利用者に指示を与える設備のこと。
拡大標識板【かくだいひょうしきばん】
 本来のサイズから拡大印刷した標識板。
 規制、指示、警戒標識では最大2倍まで拡大が可能。
【↑】道路標識
【英】Enlarged Sign
角度駐車【かくどちゅうしゃ】
 平行駐車や直角駐車と違い、道路の縦断方向から任意の角度で駐車すること。

<同意>斜め駐車
確認標識【かくにんひょうしき】
 自車が現在走っている道路が、どこへ至るのか、どのような路線・名称なのかを知らせる標識のこと。
 案内標識「(106)方面及び距離」がこの役割を担う(他にも、「(118-A)国道番号」「(118の2-A)都道府県道番号」が同様の目的で設置される)。
【↑】案内標識
【英】Confirmatory Sign
拡幅【かくふく】
 道路の幅を広くして、より通りやすい道にすること。交通安全の実現や交通容量の確保を目的に実施される。
拡幅交差点【かくふくこうさてん】
 交差点周囲における交通容量の確保を目的に、交差点前後の区間を幅員を広げた交差点のこと。
【↑】交差点
【英】Flared Intersection
拡幅除雪【かくふくじょせつ】
 繰り返される新雪除雪や路面整正の除雪作業、地吹雪や吹き溜まりによって路側に堆積される雪は多くなり車道を狭める原因となる。
 そうした雪をロータリー除雪車などを用いて路外に追い出す作業を指す。
【↑】除雪
【出典】国土交通省 建設施工・建設機械
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kensetsusekou/seibi/josetu/kakuhukujosetu.pdf
過積載【かせきさい】
 車両に積載する重量が法律や標識で許容されている範囲を超すこと。
【英】Overlord
火災検知器【かさいけんちき】
 トンネル内での火災を自動検知し、道路管理者に火災発生とその位置を知らせる装置のこと。火災報知器とも。
【英】Fire Detection Facility
過失相殺【かしつそうさい】
 事故において、加害者と被害者の双方で責任を分担すること。被害者に落ち度(交通法規の逸脱など)があった場合に、一定の割合で被害者にも責任を課す。
 損害賠償請求の際にこの考えが用いられる。
【英】Comparative Negligence
架設【かせつ】
 橋梁や部材を架け渡すこと。
【英】Construction
加速車線【かそくしゃせん】
 インターチェンジで合流してくる車両は交通流を乱さないよう加速しなければならない。その加速のために設けられる車線のこと。
 加速車線が設けられた区間のことを加速区間という。

<関連>減速車線
【↑】車線
【英】Acceleration Lane
ガソリンスタンド
 車両に燃料を給油するための施設。

<同意>給油所
【英】Gas Station
片側交互通行【かたがわこうごつうこう】
 工事や事故などにより道路上の一車線しか利用できない場合に、交互に一方向を止めながら交通を捌くこと。
【↑】交通規制
【英】Alternative Operation
片勾配【かたこうばい】
 カーブを走る車両が遠心力によって逸脱しないように設置される横断勾配のこと。 
【英】Superelevation Cant
活荷重【かつかじゅう】
 橋梁などの構造物において移動する荷重の総称。
【英】Live Load
カットオフ
 眩しさを制限し、光が漏れない構造の灯具のこと。

<関連>ノンカットオフ
【↑】道路照明灯
【英】Cut-off
可動橋【かどうきょう】
 船舶を通す為に橋の一部ないしは全体が機械的に動く橋梁を指す。
【↑】橋梁
【英】Movable Bridge
下部工【かぶこう】
 橋梁のうち、橋台や橋脚といった橋梁を支える部分のこと。
【↑】橋梁
【英】Substructure
可変一方通行路【かへんいっぽうつうこうろ】
 日・時間帯によって交通を流す方向を逆転させる一方通行路のこと。
【↑】一方通行
【英】Reversible One-way
可変勾配側溝【かへんこうばいそっこう】
 底面にあるインバートコンクリートの厚さを変えることによって自由な勾配が設定できる側溝のこと。
【↑】側溝
可変式速度規制標識【かへんしきそくどきせいひょうしき】
 気象や交通の状況に応じて異なる速度を指定する「(323)最高速度」のこと。一般的に高速道路や自動車専用道路に設けられる。

<関連>可変標識、最高速度
【↑】規制標識、可変標識
可変標識【かへんひょうしき】
 標識の表示を変化することが出来る標識。幕が上下するタイプと、中央の軸を回して表示を変えるタイプの二つに大別される。

<関連>可変式速度規制標識
【↑】道路標識
【英】Reversible Sign
かもしれない運転【〜うんてん】
 「飛び出してくるかもしれない」といった、常に突発的な事象が生じる「かもしれない」と懸念しつつ運転すること。

<関連>だろう運転
【↑】運転
カラー舗装【〜ほそう】
 着色した舗装のこと。
 交通安全や景観保護などの目的で用いられる。
【↑】舗装
【英】Color Pavement
仮橋【かきょう】・【かりばし】
 一時的に供用されるために設けた橋梁のこと。
【↑】橋梁
【英】Temporary Bridge
かるがも走行
 短い車間距離で連続的に車両が走行すること。交通容量を確保する為には望ましい走行形態であるが、自動運転が十分に発達するまでは追突のリスクがある。
 また、料金所のETCゲートを不正に通過する手法としても問題となっている。
【英】Platooning
カルバート
 河川や鉄道、道路等の下に通路や水路が潜るような場所において、コンクリートや石で作ったトンネルのこと。

四角形のものをボックスカルバート(函渠)、アーチ状のものをアーチカルバートという。
【英】Culvert
過労運転【かろううんてん】
 過労によって正常な運転が出来なおいおそれがある状態で運転すること。道路交通法第66条に違反し、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処される。
下路橋【かろきょう】
 橋梁を路面の位置で分類した場合、路面が主桁の下部に位置する橋を指す。
【↑】橋梁
【英】Through Bridge
簡易舗装【かんいほそう】
 交通量の少ない道路で用いられる、薄くて基層を設けない舗装のこと。
【英】Low Cost Pavement
間隔材【かんかくざい】
 ガードレールの端部どうしを繋げる部材。
【↑】ガードレール
【英】Spacer
函渠【かんきょ】
 四角形をしたカルバートのこと。
【↑】カルバート
【英】Box Culvert
環境施設帯【かんきょうしせつたい】
 道路において、良好な環境を確保するために車道と沿線地域とを分離している部分を指す。植樹帯の他、歩道や路肩、自転車道もこれに含まれる。
【英】Environment Protect Zone
嵌合パネル【かんごう〜】
 二重構造の板を組合せ、内部に空洞を設けた標識板のパネル。雪が標識板にたまらない構造となっているので、雪国を中心に設置される。
【↑】道路標識
【英】Fitting Panel
監視員通路【かんしいんつうろ】
 トンネルの両端に設けられた道路管理用の歩道のこと。
緩斜縁石【かんしゃえんせき】
 縁石の車道に対する角度が、垂直面から60度以上で車両の乗り上げが可能な縁石のこと。
【英】Lip Curb
環状交差点【かんじょうこうさてん】
 →「ラウンドアバウト」
【↑】交差点
【英】Roundabout
緩衝縦断曲線【かんしょうじゅうだんきょくせん】
 横断勾配の擦り付けを行う場合、その擦り付けの起終点部に折曲点を滑らかにする場合に設けられる縦断曲線。

<関連>縦断曲線
【↑】曲線
環状道路【かんじょうどうろ】
 都市の一部、または全部を囲って都心部に用が無い車両を迂回させることを目的に作られた道路。
【英】Ring Road;Loop Road
幹線市町村道【かんせんしちょうそんどう】
 市町村道の内、建設省「幹線市町村道選定基準」に基づいて選定された主要な市町村道のこと。膨大な距離に上る市町村道であるが、その内の幹線であるこの道路は優先して整備されることになっている。
【↑】市町村道
幹線道路【かんせんどうろ】
 大きな交通容量を有し、遠方への移動に適した道路のこと。
 幹線道路を3つに細分化して「主要幹線道路」「幹線道路」「補助幹線道路」に分けることが多い。

 狭義の「幹線道路」は、二次生活圏や近隣住区の外郭となる道路となっている。アクセス機能とトラフィック機能が均衡に兼ね備えた道路と言える。

<関連>主要幹線道路、補助幹線道路
【英】Arterial Road
緩速車線【かんそくしゃせん】
 片側2車線以上の道路で、低速の車両が走る車線のこと。最も外側の車線を指すこともある。
【↑】車線
【英】Slow Lane
緩速車道【かんそくしゃどう】
 軽車両などの低速で走る車両を分離する目的で設けられた車道。
【↑】車道
【英】Slower Roadway
カント
 →「片勾配」
【英】Cant   
感応制御【かんのうせいぎょ】
 車両や歩行者、列車を感知することによって信号機の現示を変える制御方法のこと。交通感応制御とも。
【↑】交通信号
感応式信号【かんのうしきしんごう】
 交差点に設置されている感知器で車両を感知し、それによって制御する信号機のこと。主道路と従道路で著しく交通量が違う場合に実施される。
【↑】交通信号
環道【かんどう】
 ラウンドアバウトにおいて、車両が通行する円形の部分。 
【↑】ラウンドアバウト  
カントリーサイン
 自治体のイメージイラストが描かれた案内標識「市町村」「都府県」の標識のことを指す。広義に全ての「市町村」「都府県」の標識を指すことがある。
 右は道央道下り線のカントリーサイン。「札幌市」の文字の上に、時計台のイラストが載せられている。
【↑】案内標識
【英】Country Sign
緩和曲線【かんわきょくせん】
 曲線において、直線と円曲線の間に挟まれる曲線のこと。曲率が徐々に変化することが特徴。
 この緩和曲線を挟むことにより、車両の衝撃緩和や視覚的な効果がある。道路構造令第18条により、原則として曲線部には設置しなければならない(ただし第4種の一部の道路は不要としている)。
【↑】曲線
【英】Transition Curve
 
緩和区間【かんわくかん】
 曲線において、緩和曲線が設けられる区間のこと。
【↑】曲線
【英】Transition Section
緩和照明【かんわしょうめい】
 トンネルを出入する車両のドライバーが、そのトンネルの内外での視環境の違いに慣れるための配置が施された照明のこと。

<関連>基本照明
【↑】道路照明灯
■き
キープレフト
 道交法第20条により、右折・転回・追越などをしない限りは原則として左側を走らなければならない。この概念を「キープレフト」という。
【↑】運転
【英】Keep Left
機械換気【きかいかんき】
 機械を用いた換気方法。この換気方法の中にも、縦流換気、横流換気、半横流換気に分けられる。
【↑】換気
幾何構造【きかこうぞう】
 道路を形作る幾何的な構造を言い、そこから一連の構造を「線形」と称す。なお、この幾何構造は3次元で捉えられることとなり、それぞれの視点から「平面線形」「縦断線形」「横断線形」という。

<関連項目>線形
記号化標識【きごうかひょうしき】
 高知市で設置されている、アルファベット一文字の標識。青看板にもアルファベットを記載することによって、交差点の判別性が向上した。
【↑】案内標識
記号道路【きごうどうろ】
 幅員25m未満の道路のうち、街路以外のもの。
 国土地理院が発行する地図において、道路幅を縮尺通りに表現せず特定の記号を用いていることに由来。

<関連>真幅道路
疑似点灯【ぎじてんとう】
 レンズに光が入ることによって、本来点灯していないのに点灯しているように見えること。
 従来型の電球式信号機では問題視されていたが、LED式に変わってからは解消に向かっている。
【↑】交通信号
【英】Pseudo Lighting
黄信号【きしんごう】
 信号現示の1つ。この現示の時は車両、歩行者、路面電車は原則として停止しなければならないが、制動が難しい場合は通過することができる。黄現示黄色の灯火とも。
【信号】
Yellow Signal
規制機材【きせいきざい】
 高速道路で工事を実施する際に仮設する機材の総称。標識のみならず、各種の表示板や矢印板、コーンも含まれる。

<同意>規制材
<関連>保安施設
【交通安全施設】【標識】
規制材【きせいざい】
 →「規制機材」
【交通安全施設】【標識】
規制実施基準【きせいじっしきじゅん】
 法令通りで適切に「道路標識等を設置し、及び管理して交通規制を行う場合に必要な一般的基準を定めることを目的」(※)に定められた警察庁作成のマニュアル。

(※:警察庁『規制実施基準』(2011年)より)
【交通規制】 こちらより閲覧可能
(PDF注意)
寄生虫国道【きせいちゅうこくどう】
 路線延長の大半で若い路線番号の国道と重複している一般国道のこと。
【↑】一般国道
規制標識【きせいひょうしき】
 道路上で実施されている各種の規制を示す標識。
【標識】
Regulatory Sign
規制標示【きせいひょうじ】
 道路上で実施されている各種の規制を示す標示。
【標示】
Regulatory Marking
規制予告【きせいよこく】
 前方で実施されている規制を予告する指示標識。
【↑】標識
基準信号機【きじゅんしんごうき】
 信号機のオフセットを実施する際に、その基準となる信号のこと。
【信号】
Criteria Signal
基準地【きじゅんち】
 案内標識に表記する地点名を「目標地」と言うが、その地点名群にもランク付けがなされている。
 その4つのランクの中で最も上位ランクの目標地のこと。
 このランクに選ばれる地名は県庁所在地やそれと同等レベルの規模の都市である。全国で62箇所が認定。

<関連>一般地、主要地、重要地
【標識】
Criteria Destination
基礎【きそ】
 構造物の荷重を地盤に伝える部分のこと。
【基礎】
Base
汚い事故【きたないじこ】
 交通事故のうち、原因がはっきりとしない事故のこと。警察の隠語とも。
【↑】交通事故
起点【きてん】
 交通行動や路線の始まる地点のこと。

<関連>終点
Origin;Starting Point
黄点滅【きてんめつ】
 「他の車両に気を付けながら交差点を通過できる」という意味の現示。
【↑】交通信号
軌道敷【きどうじき】
 併用軌道を設けた道路において、路面電車やトロリーバスが通行する部分。
【英】Tramway
軌道敷内通行禁止
 トロリーバスを除く車両は右左折・横断・転回や危険防止を除いて軌道敷内を通行してはならない(道交法第21条)。この規則を指す。
 なお、指示標識「軌道敷内通行可」がある場合に限り通行が許される。
軌道信号機
 併用軌道における鉄道用信号機のこと。車両用信号機や一般の鉄道信号機と区別するための呼称。
【信号】
Tramway Signal
機能階層型道路ネットワーク【きのうかいそうがたどうろ〜】
 高速道路・主要幹線道路から生活道路までトラフィック機能・アクセス機能別に道路を整備し、車両を効率的に運用する道路のネットワークのこと。
【英】Functionally Hierarchical Road Network
基本照明【きほんしょうめい】
 トンネルにおける道路照明において、ドライバーの視覚がトンネル内の環境に慣れたところで移行された先の照明である。

<関連>緩和照明
逆走【ぎゃくそう】
 一方通行規制や左側通行など、走行する方向が規定されている場所を反対方向に走行すること。
 車両どうしの相対速度が最も大きくなる走行形態で、特に高速道路での逆走は正面衝突による重大事故の原因となる。
【英】Reverse Run
逆光対策標識【ぎゃっこうたいさくひょうしき】
 逆光による視認性低下を防ぐため、日光が透過するためのスリットを彫り込んだ標識。
【↑】道路標識
黄矢印
 黄色の矢印現示のこと。示された方向へ路面電車は進める。黄色の灯火の矢印とも。

<関連>青矢印
【信号】
Yellow Arrow
CABシステム【きゃぶ〜】
 電気や通信などのケーブルを収容して地下に設置する収容施設であり、一般に鉄筋コンクリートによって作られる。
休憩施設【きゅうけいしせつ】
 ドライバーの休憩を目的に道路管理者が整備した施設のこと。駐車場に付属して、最低限でもトイレや自動販売機が設けられる。規模の大きなものとなるとレストランやコンビニ、給油所などが設置されるようになる。
 高速道路ではサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)、一般道路では道の駅が当てはまる。
【英】Rest Area
休憩施設案内標識【きゅうけいしせつあんないひょうしき】
 SAやPAの予告案内標識の総称。
【↑】案内標識
旧道【きゅうどう】
 バイパスが起終点が繋がった状態で、そのバイパスの開通前に用いていた同一路線の道路を指す。
 行政上では別の路線に編入される前のみを指すが、一般には編入後を指すこともある。
急ブレーキ【きゅう〜】
 車両を急激に減速または停止すること。
共架金具【きょうかかなぐ】
 添加式で設置する場合に用いられる金具。
【↑】標識  
境界標【きょうかいひょう】
 道路と他の土地(民有地など)との境界を示すために設けられている目印のこと。
 最も堅牢なものとしてはコンクリート製の柱や金属製の鋲が用いられるが、簡易的にプラスチックや木材が原料のものも使われる。
橋脚【きょうきゃく】
 2径間以上の構造の橋を支える「足」として設けられる下部構造のこと。
【↑】橋梁
【英】Pier
狭窄【きょうさく】
 自動車の速度を落とすために設けられた狭い部分。
 もしくは、交通容量が局地的に小さくなる部分を指すことがある(その場合は、英訳の「ボトルネック」がよく使われる)。
【英】Bottleneck  
強制的車線変更【きょうせいてきしゃせんへんこう】
 合流部や車線減少時など進行時にどうしても行わなければならない車線変更のこと。
【英】Mandatory Lane Change
橋台【きょうだい】
 橋梁とそれに取り付ける道路を接続し、橋の上部構造から受ける交通荷重と背面盛土から受ける土圧を支える構造物。
【↑】橋梁
【英】Abutment
橋長【きょうちょう】
 橋梁の総延長のこと。
【↑】橋梁
【英】Bridge Length
共同危険行為【きょうどうきけんこうい】
 2人以上の自動車又は原付の運転者が連ねて通行または並進させて共同して道路交通に危険を生じさせ他人の迷惑を及ぼす行為。道交法第68条によって禁止させている。
共同溝【きょうどうこう】
 上下水・電気・電話などのライフラインを集中して収めるための地下構造物。
【英】Utility Tunnnel;Common Duct
供用【きょうよう】
 路線を指定・認定及び区域の決定を経て、外形上も公共の道路として運用すること。
供用の開始【きょうようのかいし】
 指定した区間・区域を供用する手続きを取った上で、道路として開通させること。
【↑】供用
供用の廃止【きょうようのはいし】
 指定した区間・区域の道路としての扱いを抹消すること。供用の廃止が行われた道路の区域は不用物件として扱われ、他の用途(河川区域や私有地など)に転用されるのが一般的。

<関連>廃道
【↑】供用
橋梁【きょうりょう】
 障害となるポイント(道路、河川、窪地等)を上から跨ぎ、歩行者や車両等に供用する為に設置される構造物のこと。「橋」とも。
【英】Bridge
狭路【きょうりょう】
 狭い道路のこと。
 これが転じて、交差点において相対的に幅員が狭い道路のことを指す。

<関連>広路
【英】Narrow Road
狭路肩【きょうろかた】
 走行に必要な最小限度の側方余裕が確保された路肩を指す。一般には0.50m〜0.75m程度の幅を持つ。
【↑】路肩
【英】Parial Shouleder
曲線【きょくせん】
 真っ直ぐではなく、曲がった線のこと。
【英】Curve
曲線橋【きょくせんきょう】
 橋梁を路面の平面線形で分類した場合、カーブを描いた橋梁のこと。
【↑】橋梁
【英】Curved Bridge
曲線半径【きょくせんはんけい】
 道路上の曲線が同じ曲率で続くと円形になる。その円形を仮定したときの半径のこと。
【英】Curve Radius
局部交通【きょくぶこうつう】
 定まった地域の短距離にわたる交通のこと。
【英】Local Traffic
局部照明【きょくぶしょうめい】
 交差点部など特に必要な場所で照明灯を局所的に設置する方式。
【↑】道路照明灯
【英】Local Lightning
距離標【きょりひょう】
 「キロポスト」と同義。NEXCO三社ではこっちを正式名称としている。
【↑】法定外標識
【英】Highway Location Marker
/Kilopost
切下げ【きりさげ】
 沿道の商業施設等に出入りする道路外出入車のために、歩道の一部に傾斜を設け車両の出入りが容易な構造にすること。
切土【きりど】
 構造物の予定高が地盤高より低い場合に、土を切り取ること。
 切土された区間のことを切土部、切土を形成する工事を切土工という。

<関連>盛土
【↑】土工
【英】Cutting
きれいな事故【〜じこ】
 交通事故のうち、原因のはっきりしている事故。警察の隠語とも。
【↑】交通事故
キロポスト
 起点や終点からの距離を記した標のこと。初期は起点からの距離だけ表記された杭状のものが多かった。近年では道路標識と似たような規格・形状のものが増加している。

<同意>距離標、里程標
【標識】
Kilopost
均一料金制【きんいつりょうきんせい】
 高速道路の料金体系の1つで、一定の範囲内ならば利用距離を問わず同じ料金で通行できる仕組み。
 料金収受を効率的に行える利点があり、都市高速ではかつての主流の方法であった。
緊急交通路【きんきゅうこうつうろ】
 災害発生時に緊急自動車以外の車両が通行止めとなる道路。緊急輸送路とも呼ばれる。
 阪神淡路大震災で被災地周辺で渋滞が発生し、緊急車両の到着が遅れたことによる反省により全国で指定された。
緊急自動車【きんきゅうじどうしゃ】
 道路交通法第39条によって規定。緊急用務を遂行する目的で、サイレンや赤色警光灯を作動させて走行する車両のこと。緊急車両として走行するためには、あらかじめ公安委員会からの指定を受けなければならない。
 道交法第41条によって、一部の交通ルールを適用が除外される。
 パトカー、消防車、救急車が代表的な例。
【↑】自動車
【英】Emergency Car
緊急避難所【きんきゅうひなんじょ】
 下り坂が続く山岳地帯の道路で、制動装置が効かなくなった車両を逃す枝線のこと。砂が敷き詰められ、それによって車両が破損を抑えつつも安全に停車できる。
禁止標識
 現在の「規制標識」の前身で、禁止を表す標識が定められていた。昭和17年〜昭和35年の間に規定されていた。
【標識】
Prohibtory Sign
■く
食い違い交差
 T字路がごく近くに接近した交差点のこと。
Stroggcred Junction;Offset Junction
区域内標識
規制の区域内に設置された、その規制に対する標識。
【標識】
隅角部
 交差点において、交差点の枝に挟まれた角の部分。
 左折の円滑化や視認性確保のため、隅切りを施すのが望ましい。
Corner
空間機能
 道路の機能の1つ。水道や電気、通信といったインフラストラクチャーの収用や、防災空間としての道路の機能である。

<関連>交通機能、トラフィック機能、アクセス機能、土地利用誘導機能
区画街路
 住宅地などでもっぱら住民の移動のために設けられる道路。
 アクセス機能のみを考慮して設計されているため、通過目的の進入は不適である。
District Road  
区間内標識
規制の区間内に設置された、その規制に対する標識。
「区間内」の補助標識の有無は関係無い。
【標識】
下り
 路線において、起点から終点へ向かう方向。
クッションドラム
 分岐部などに設置し、衝突の際に車両の衝撃を吸収するドラム。
【↑】交通安全施設、道路付属物
【英】Cushion Drum
クラウン
 →「路頂」
【英】Crown
クランク
 「┌┘」のように、連続して違う方向の屈折が続く道路形状のこと。
【英】Crank
クリアランス損失(時間)
 黄信号や赤信号で最前列の車両が停止してから、次に青信号になるまでの時間のこと。
 簡単に言えば、赤信号で止まっていなければならない時間のこと。
【↑】交通信号
【英】Clearance Loss
クリアランス距離
 現示が切り替わる際に、前の現示で通過している車両や歩行者が、次の現示で邪魔にならない位置に達するために必要となる距離。
【信号】
Clearance Distance
グリーンベルト
 幅が狭い道路で、通学路などの理由で路側帯の内外の区別を明確にする為に道路に施される緑色の塗装部分のこと。
(街路樹が立ち並んだ部分を指す場合も多くあります)
【標示】
Green Belt
グリッドロック
 渋滞が道路網全体で連鎖的に生じて車両が身動きを取れなくなること。
グルービング
 道路縦断方向の舗装に複数の小さな溝を設けること。
 スリップ防止の効果がある一方で、二輪車が転倒しやすくなる欠点がある。
【舗装】
Grooving
クルドサック
 住宅内の袋小路(行き止まり)で、回転可能な構造にしたもの。
Cul-de-sac
車止め
 自動車の進入を防ぐために設けられる障害物のこと。
 通行を禁じられた自動車を物理的に排除するものと、駐車マスにおいて適切な駐車を促すものと両方を指す。

<同意>ボラード
【交通安全施設】
Bollard
車止めポスト【くるまどめ〜】
 →「車線分離標」
グレア
 視野の一部分のみが極端に眩しい場合で、前方が見えづらくなる現象のこと。この現象を防ぐために照明灯の配備に気を付けなければならない。

<関連>蒸発現象
【道路照明灯】
Glare
グレーチング
 鋼材を格子状に組んだ溝蓋のこと。
Graiting
クレスト
 道路の縦断線形で凸部の頂点となっている部分のこと。
Crest
クローバー型
 立体交差インターチェンジの形状。
 広大な面積を要するため、海外で設置例が多い反面日本では鳥栖JCT以外には敷設例が少ない。
【立体交差】
Cloverleaf Interchange
クロソイド曲線
 曲線の1つで、この曲線が緩和曲線によく用いられる。
このカーブは曲率半径Rと曲線長Lの積が一定の値(A^2:Aの2乗)になる性質を持つ。

曲率半径と曲線長の関係を式で表すと、
 R・L=A^2
となり、Aは「クロソイドパラメータ」と呼ばれる。
Clothoid Curve
■け
啓開【けいかい】
 →「道路啓開」
径間【けいかん】
 橋脚などの支点どうしの距離。
警戒標識【けいかいひょうしき】
 ドライバーに対して運転上で警戒しなければならないことを示す標識。
 例えば前方にカーブがあることや、急勾配や信号機などが設けられていることなどが警戒標識設置の対象となる。
【標識】
Danger Sign
経過時間表示【けいかじかんひょうじ】
 一部の歩行者用信号灯器(ゆとりシグナル)に仕組まれた経過時間を示すゲージのこと。その他待ち時間表示器の残り時間のゲージのことも指す。
【信号】
警察【けいさつ】
 社会の安全・治安を守るために実力を行使する行政機関のこと。道路交通においても安全かつ円滑な空間を維持するために「交通警察」として活動する。警察活動を行う公務員のことを警察官と呼ぶ。日本の警察は警察庁が統括する。

<関連>交通警察、公安委員会
【英】Police
軽車両【けいしゃりょう】
 道路交通法で定められている車両の種類。エンジンがついていない車両を総称しており、自転車や荷車がこの中に該当する。
【↑】車両
【根】道交法
 
軽車道【けいしゃどう】
 自動車が片方向に走行できる程度の幅員を持った道路を指す。
 国土地理院では「1.5m以上3m未満」の道路を対象として記号道路の一種であり、林道規程では「全幅員1.8m以上3.0m未満のもので軽自動車の通行できるもの」としている。
系統制御
 一本の路線で連動させて信号をオフセット制御すること。交通量の多い幹線道路での実施が多い。

<同意>路線系統制御、線制御、連動制御
<関連>オフセット、系統速度
【信号】  
系統速度
 系統制御において、赤信号で停止することなく快く走行できるように設定された速度のこと。一般的には制限速度程度に設定される。上述のオフセットもこの速度を参考に設定される。
【信号】
 右図にて、速度V2が系統速度と言える。一方、速度V1で走っていた車両は何度も赤信号に止まる。
下剋上
 複数個の標識がある場合、本来ならば上に設置されるべき標識が、順序を逆にして設置していること。
【↑】道路標識
桁橋【けたきょう】
 橋梁を構造形式で分類した場合、橋脚に主桁を掛けて設けた橋のこと。
【↑】橋梁
【英】Girder Bridge
結節点【けっせつてん】
 →「ノード」
【英】Node
牽引【けんいん】
 車両の後ろに別の車両を引っ張って運転すること。故障車両を引っ張る場合、「トレーラー」と呼ばれる形態などが代表例。
 なお、「牽」の字が常用漢字でないため、「けん引」と表記されることが多い。
【英】Tow
【根】道交法
眩光防止施設
 中央分離帯の反対側で走る車両のヘッドライトの光を遮断する設備。
検札所
 高速道路や有料道路で、不正通行を防ぐために検札(通行券の確認)が行われる施設のこと。
 かつては本線上に検札があったもののETCの普及などですべて廃止。今は上下線で車両の行き交いができる休憩施設に設置されるのみとなった。
検査路
 構造物の点検を行うために設けられる通路のこと。
【橋梁】
懸垂幕
 広報を目的に印刷され、高所から垂らす帯状の布。

<関連>横断幕
建設省
 かつて存在した日本の省庁。日本の道路関係はここが受け持っていた(ただし北海道に関しては北海道開発庁が受け持っていたこともある)。
 2001年の省庁再編に伴い廃止。国土交通省が後進である。
【英】The Ministry of Construction  
減速車線
 高速道路において、側道や出口との分岐の前に設けられる車線。この車線を使って、車両は減速する。
 減速車線が設けられた区間のことを減速区間という。

<関連>加速車線
【↑】車線
【英】Deceleration Lane
 
原付
 「原動機付自転車」のこと(定義は「原付」の項を参考)。一般的な呼び方としてかなり普及しているため、道路交通法でもこの表記が認められる。
 なお、一種原付は総排気量50cc以下、二種原付は総排気量125cc以下の原付を指す。
【↑】車両
【英】Motorcycle
建築限界
 道路の構造の中で、車両の走行に支障を与えないために構造物や道路付属物の設置ができない空間のこと。道路構造令第12条によって定められる。なお、この建築限界を結んだ線のことを「建築限界線」と呼ぶ。
【英】Construction Gauge;Clearance Limit  
県道
 「都道府県道」の内、県に属するもの。
【英】Prefectural Road
【根】道路法
険道
 上述の「県道」の内、整備状況が悪く通行が困難、又は不可な道路を指す。

<関連>酷道、
現道
 新道(バイパス)、旧道以外の道路を指す。
原動機付自転車
 道路交通法では50cc以下、定格出力0.6kw以下の原動機付が付いた自転車のことを指す。道路運送車両法等では定義が異なる。
 「原付」の略が一般的。
【英】Motorcycle
【根】道交法
■こ
ゴア
 車道が分流する直前において、路面標示などによって境界が設けられた三角形の部分。
【英】Gore
公安委員会【こうあんいいんかい】
 警察の民主性と政治的中立性を保つために、警察組織の管理を行う機関。各都府県に1つ、北海道では4つ置かれ、それぞれ都道府県知事の所轄となっている。
 警察の運営方針を掲げてその監督を行うほか、交通規制の許可、運転免許証や駐車禁止除外標章の発行などを行う。

<関連>警察
【英】Public Safety Comission
広域農道【こういきのうどう】
 「広域営農団地農道整備事業」によって整備される幹線としての農道のこと。
 昭和45年から整備が実施されており、整備の際に農林水産省から受ける建設費の補助が65〜70%となっている。
 
広域情報板【こういきじょうほうばん】
 高速道路上に設置される情報板の1つ。200km先までの道路情報を表示する。NEXCOでは「K型情報板」とも称される。
【道路情報板】
広域制御【こういきせいぎょ】
 都市内の道路網に配置された信号機を互いに関連付けて制御させる方法のこと。
 一般に適切な制御が難しく、車両感知器から得られた交通情報よりパラメーターを設定する方法が採られることが多い。
【信号】
公開空地【こうかいくうち】
 民有地であるが、関係者のみならず誰でも利用可能な空間のこと。
 この空間が建築物設置における法令での優遇・特例措置を得る条件となり、マンションやビルの土地の一部を通路や歩道として整備する事例が多い。
Public Open Space
交角
 交差点において、それぞれの道路中心線を延長させた場合に交わる角度をいう。
Intersecting Angle
降格
 ある路線が、上位の路線から下位の路線へと変更されること(ただし、法律上では厳密な定義がある訳でなく、昇格と併せ「移管」または「路線の変更」として扱われる)。
【英】Demotion  一般には

(下位)市町村道→一般県道→主要地方道→一般国道(指定区間外)→一般国道(指定区間内)(上位)

と認識されています。
高架道路
 河川、道路や鉄道などを跨ぐ橋梁上を走る道路。
【英】Overpass Road  
高規格幹線道路
 高速自動車国道、及び一般国道の自動車専用道路を指す。
 全国の都市・農村地区から概ね1時間以内でアクセスできるように、日本全国で14,000kmの整備が計画されている。
鋼橋
 橋梁を使用材料で分類した場合で、鋼材を用いた橋梁を指す。
【橋梁】
Steel Bridge
公共交通
 不特定多数の人々が平等に利用できる交通機関のこと。
 料金や運賃が必要な有料のものと、不要な無料のものの両方が存在する。
 例として路線バス、旅客鉄道、航空機、旅客船が挙げられる。
【英】Public Transportation
公共駐車場
 料金の有無や運営主体を問わず、一般人に向けて開放されている駐車場を指す。
坑口
 トンネルの出入口のことを指す。

<関連>坑門
【↑】トンネル
【英】Pithead
後行車
 2台以上の車両が走行する場合、その後を走る車両。
【英】Succeeding Vehicle
交互通行
 →「片側交互通行」
交差点
 2本以上の道路が交差する場所のこと。
【英】Intersection
交差点クロスマーク
 区画街路や細街路の交差点で道路の交差が確認できない場合がある。それを防ぐために交差点の位置を明示するために設けられる法定外路面標示。
【↑】交差点、法定外標示
交差点接続部
 →「交差点取付部」
【↑】交差点
交差点取付部
 交差点の交差や枝との接続のある直前・直後の区間を指す。
【↑】交差点
交差点流出部
 交差点から離れる車両が通行する部分を指す。

<関連>流出部
【↑】交差点
【英】Intersection Exit
交差点流入部
 交差点に近づく車両が通行する部分を指す。

<関連>流入部
【↑】交差点
【英】Intersection Entrance
交差道路
 交差点において或る車両が走る道路と交差する道路のこと。
【↑】交差点
【英】Crossing Road
交差道路標識
 →「そとば」 
【↑】案内標識
工事看板
 道路工事の現場に設置される仮設の看板のこと。
工事用道路
 工事の為に敷設される道路のこと。
 工事車両が通る為に敷設されているため、一般の者は立入禁止となっていることが多い。また、工事が終了後は、一般に供用することなく、撤去してしまうことが少なくない。
工事予告標識
 高速道路の工事において、この工事の手前に設置される警戒標識のこと。 
【↑】警戒標識  
合成勾配
 道路において、横断勾配(片勾配)と縦断勾配を合成した勾配のこと。
 勾配それぞれの二乗の平方根で算出される。
【↑】勾配
【英】Combined Gradient
剛性防護柵
 衝突の際に、力をそのまま吸収することで車をせき止める防護柵。高速道路の壁高欄など。
 ただし、ぶつかった際に車両が受ける衝撃は大きい。

<同意>剛な防護柵
【↑】防護柵
光束【こうそく】
 光源から発せられる光の物理的エネルギーの量のこと。単位は「lm(ルーメン)」。

  光束(F)の定義式は以下の通り

ここで、I:光度、ω:立体角
【英】Flux
高速感応信号
 速度抑制を目的に、一定の速度以上で走る車両を感知すると赤現示に切り替える信号機のこと。
【信号】
高速車【こうそくしゃ】
 かつて存在していた車両区分。この区分の車両は法定速度が60km/hであった。平成4年(1992年)に中速車と統合される形で、実質廃止。以後は旧:中速車と同じく法定速度60km/hとなる。

 なお、当時の対象車両は
 ・大型乗用自動車
 ・普通自動車
 ・排気量250ccを超える自動二輪車
だった。
【↑】車両
【英】High-speed Vehicle
【根】道交法
高速自動車国道【こうそくじどうしゃこくどう】
 国道のうち、専ら自動車の供用に向けて整備された道路のこと。「国道」の一部であるが、一般的には「高速道路」として扱われる。
【路線・道路網】
National Expressway
高速道路【こうそくどうろ】
 車両が高速で走行する道路。トリップ長が長い車両を高速かつ安全に捌くため、線形は緩やかで、歩行や駐停車などは原則として禁止されている。
 名神、東名、新名神、新東名の4道路は「○○高速道路」として路線名に付く。
【路線・道路網】
Expressway(Expwy;Exp)
高速道路番号【こうそくどうろばんごう】
 高速道路に割り振られた番号、またはそれを示す標識。
 「E」(expresswayの略称)を番号に前置するのが特徴で、「E1」(東名・名神)などと表現される。その一方、環状道路は「C」を前置し(例:C3→東京外環道)、グループ化した路線は「A」を後置する(例:E1A→新東名・新名神)。
【↑】案内標識、路線番号
【英】Expressway Number
【根】標識令
高速バス【こうそく〜】
 高速道路に路線を持つ路線バス。
【↑】路線バス
【英】Expressway Bus
後退【こうたい】
 車両を後ろへ移動させること。
【英】Backing
後退駐車【こうたいちゅうしゃ】
 道路外側を後面にした駐車のこと。バックによって入れる駐車方法。
【↑】駐車、後退
公団文字【こうだんもじ】
 「ヒラギノ」より前に、高速道路上の案内標識に採用されていた書体。高速走行をするドライバーから見易いように漢字の簡略化など工夫がなされている。
 標識制作時に使用実績がない文字は逐一レタリングする必要があるのが欠点。
 2010年以降は上述のヒラギノ(日本語)・ビアログ(英字)・フルティガー(数字)に置き換えられた。

<関連>ヒラギノ
【↑】案内標識
「交通」を冠する用語は以下のページへ。

道路用語集「交通」
光度【こうど】
 特定の方向の光の強さを指す。単位は「cd(カンデラ)」で、これはSI単位の1つである。
【英】Luminosity
公道【こうどう】
 道路法が適用され、地方自治体や国土交通省、高速道路会社が管理する道路。

<関連>私道
【英】Public Road
行動点【こうどうてん】
 前方に分岐がある場合において、ドライバーが行動を起こす部分を指す。
行動点標識【こうどうてんひょうしき】
 行動点において設置されている案内標識のこと。
【標識】
剛な防護柵【ごうなぼうごさく】
 →「剛性防護柵」
【防護柵】
Rigidity Fence
勾配【こうばい】
 道路の坂・傾斜そのものやその程度を指す。
 x%表記で示されている場合、水平距離100[m]あたり鉛直距離x[m]の変位があることを指す。
 上り勾配(Up Gradient)や下り勾配(Down Gradient)と言うことも。
【英】Gradient
坑門【こうもん】
 トンネルと明かり部の境界である坑口に設ける構造物である。

<関連>坑口
高欄【こうらん】
 歩行者の落下防止を目的に、橋の両側に設けられた防護柵のこと。
 なお、車両の逸脱防止も目的に設計されたものは「高欄兼車両用防護柵」と区別されることもある。

<同意>欄干
【防護柵】【橋梁】
Balustrade
高欄照明【こうらんしょうめい】
 高欄に取り付けられた小型・細長の道路照明のこと。
【道路照明灯】
合流【ごうりゅう】
 一方通行の道路どうしが接続して同じ方向へ向かう形式の交差点。
【交差点】
└【分合流】
Merging
広路【こうろ】
 広い道路のこと。
 これが転じて、交差点において相対的に広い道路のことを指す。

<関連>狭路
Wide Road
コーン
<同意>セーフティーコーン、パイロン
【交通安全施設】
Cone
コーンバー
 2つのパイロン(コーン)の頭にはめ込み立入防止柵の役割を果たすためのバーのこと。
【交通安全施設】
Cone Bar
コーン撒き【〜まき】
 交通規制を実施するためにコーンを設置すること。
【交通規制】
Arrangement of Pylons
小型道路【こがたどうろ】
 費用や用地の問題で道路敷設に制限される場合に設置される小さい道路のこと。
 小型自動車などのみが通行可能となる。

<関連>普通道路
 
小段【こだん】
 堤防や盛土の安定を目的に設けられていた水平な部分。
【土工】
Berm
小型特殊自動車【こがたとくしゅじどうしゃ】
 トラクターやコンバイン、ローラー車などが属する車両区分。
 法律上の定義としては
 ・車長:4.7m以下
 ・車幅:1.7m以下
 ・車高:2.8m以下
 ・最高速度:15km/h以下
もしくは
 ・農耕用自動車なら最高速度35km/h以下

<同意>小特
【車両:種類】  
国道【こくどう】
 国が官報によって路線を指定した道路。「高速自動車国道」と「一般国道」に分かれるが、普段私たちが「国道」と言えば後者を指す。 
【英】National Road(Highway)
【根】道路法
国道事務所【こくどうじむしょ】
 国土交通省に付属する各地方整備局の下で直轄国道の建設・管理・維持を行う事務所のこと。
 事務所によっては河川管理など他のインフラストラクチャーも管理していることがある(その場合は「河川国道事務所」の名称となる)。
酷道【こくどう】
 上述の「国道」をもじって、国道らしく無い路線を指す。
 幅員が不十分、交通安全設備が充実していないなど様々な問題をはらんだ路線と言える。

<関連>険道、(死道)
【↑】国道  
国土開発幹線自動車道【こくどかいはつかんせんじどうしゃどう】
 国土開発幹線自動車道建設法によって建設される高速自動車国道のこと。
 国土全体の普遍的な開発、そして産業や生活の向上を目指した高速道路網である。
国土交通省
 日本の省庁の1つ。日本の国土、交通、社会資本の整備に関することを総括する。略称は国交省
【英】Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism  
故障車両【こしょうしゃりょう】
 故障して正常な動作が不能な車両。道路交通法第63条第2項の定義では「(前略)応急の措置によつては必要な整備をすることができないと認められる車両」としている。
こっちだヨウ平
 建設省が制定した道路のイメージキャラクター。ポスターや標識等で用いられてきた。8月10日の道の日を周知する目的で採用された。「ニワハンミョウ」と呼ばれる蝶がモデル。
 国土交通省の発足後は徐々に見られなくなっている。
 
固定式視線誘導柱【こていしきしせんゆうどうちゅう】
 道路の路端の位置を示す矢羽根を張り出して設置した視線誘導標のこと。多雪地帯(特に北海道)において積極的に設置される。
固定式標識【こていしきひょうしき】
 可変式標識や移動式標識に対して、常に同じ位置、同じ表示をした標識のこと。
【↑】道路標識
【英】Fixed Sign
跨道橋【こどうきょう】
 道路を跨ぐために設置される橋のこと。特に高速道路を跨ぐものは跨高速道路橋という。
【橋梁】
Overpass
小特【ことく】
 「小型特殊自動車」の略称。小型の建設用自動車や農耕用自動車が小特の対象。
【↑】車両
【根】道交法
個別規制【こべつきせい】
 工事が断続的に行われている場合に、それぞれの工事ごとで規制を実施すること。

<関連>連続規制
個別輸送機関【こべつゆそうきかん】
 大量輸送機関と対比して、自家用車を代表とした個人的に利用される交通機関を指す。
Indivisual Transit
駒止【こまどめ】
 車両が道路から逸脱するのを防ぐために設けられたコンクリート製の防護施設。
【交通安全施設】
コミュニティー道路【〜どうろ】
 住宅地において、車両の速度を抑制し歩行者も歩きやすいようにした道路のこと。
【英】Community Road
コンクリート
 砂・砂利のような骨材にセメントを流して水による水和反応で凝結させた材料であり、土木・建築の分野において多用される。日本語訳として混凝土とも呼ばれたことがあった。
Concrete
コンクリート橋【〜きょう】
 橋梁を材料で分類した場合、コンクリートを主に用いて建設された橋梁を指す。
【橋梁】
Concrete Bridge
コンクリート舗装【〜ほそう】
 コンクリート製の舗装のこと。

 この舗装はアスファルト舗装と比べ耐久性が高い利点を持つ一方、養生に時間を要するため補修が困難という欠点もある。
【舗装】
Concrete Pavement
混合交通流【こんごうこうつうりゅう】
 四輪車と二輪車とが混在した交通流のこと。
【英】Mixed Traffic Flow
混合流【こんごうりゅう】
 q-k関係から大きく乖離し、自由流と渋滞流が混合する交通流を指す。
【英】Mixed Flow
混雑度【こんざつど】
 実際の交通量を乗用車台数に換算したものを、対象となる道路の交通容量で割った値。
【英】Degree of Congestion
コントロールポイント
 道路設計で対象となる路線上にある、社会的または技術的に制約が生ずる地点のこと。
 環境や文化財の保護、周辺の公共施設や住宅などで配慮が必要なところなど。
【英】Contorol Point
コンパクト化【〜か】
 広い面積の交差点では事故が起こりやすい傾向にある。そのため、交差点の面積を狭くすることによって交通安全を実現すること。

<関連>導流化
【英】Compactification
コンフリクトゾーン
 黄現示が出ている間に交差点に進入しても、全赤が終わるまでに交差点を通過することが出来ない区間のこと。

<関連>エスケープゾーン
【信号】
Conflict Zone
コンポジット舗装【〜ほそう】
 表層にアスファルト舗装を敷き、その直下にコンクリート舗装を敷いた舗装。アスファルト舗装の良好な走行性・維持の容易さとコンクリート舗装の耐久性の両方を持ち合わせている。
【↑】舗装
混用車線【こんようしゃせん】
 左折、直進、右折などどれか2方向以上の進行を対象とした車線のこと。
【交差点】
Blended Lane

 
 
道路標識調査ノート道路交通用語集>か行