■道路交通用語集(あ行)

道路標識調査ノート道路交通用語集>あ行
 
 

道路・交通関係の用語を紹介するページ。
このページでは「あ」から「お」までの用語を紹介します。
■あ
アーチ橋【〜きょう】
 橋梁を構造形式で分類した場合、半円状の部材が上部工(道路の部分)を支持する橋を指す。
【↑】橋梁
【英】Arch Bridge
アーチ効果【〜こうか】
 歩行者の交通流において、狭い出口に歩行者が集中する時に歩行者群がアーチを形成すること。
【英】Arching Effect
アーケード
 日光や雨雪を避けるために道路を帯状に連続して覆う構造物のこと。
【英】Arcade
合図【あいず】
 左折・右折・停止などの際に、周囲の車両・歩行者に自分の取ろうとする行動を示すために決められた方法で示すこと。自転車は自ら手で合図するが、自動車の場合はウィンカーやブレーキランプによって行われる。
 道路交通法第53条によって義務化され、道路交通法施行令第21条によって合図を出すべきタイミングが規定されている。
【英】Cue
合図不履行【あいずふりこう】
 右左折時に合図を出さないこと。道路交通法第53条に違反する。
アイスバーン
 雪面が凍って氷のようになった状態・部分を指す。摩擦係数が小さくなり、車両が滑りやすくなる。
 タイヤの摩擦で表面が磨かれ鏡のようになったミラーバーン、舗装と同化して走行中に濡れた路面と区別が付かないブラックアイスバーンもある。

<関連>路面凍結
【独】Eisbahn
ITS【あいてぃーえす】
 日本語で高度道路交通システム。
 高度な情報技術を用いて人・車両と道路との間で送受信を行い、道路交通の安全と円滑を目指すシステムのこと。
【英】Intelligent Transport Systems
アイドリングストップ
 自動車の停車中にエンジンを停止させることを指す和製英語。排気ガス削減を目的とした環境対策として取り組まれている。
隘路【あいろ】
 幅員不足などによって、通りづらい道路区間のこと。
 交通工学においては交通容量が小さく渋滞が発生しやすい区間として捉えられる。

<同意>ボトルネック
【英】Bottle Neck
青-青【あおあお】
 信号制御器の故障により、主道路と従道路の両側で青現示になること。
 重大事故の原因となるため、制御器には検知してフールセーフ動作へ移行する機能が付加されている。
【↑】交通信号
【英】G-G
青看板【あおかんばん】
 青地白矢印白文字の案内標識のこと。
 昭和38年に設置開始、昭和46年に本格導入された。その後も様式を変えながら現在に至る。
【↑】案内標識
【英】Blue Sign
青切符【あおきっぷ】
 「交通反則通告書」の別名。軽微な道路交通法違反行為に対して交付され、反則金の納入により裁判を経ずに交通違反の処理が終了する。
青時間【あおじかん】
 信号機における青信号の時間の長さのこと。
【↑】交通信号
【英】Green Interval
青信号【あおしんごう】
信号現示の1つ。この現示の時は車両、歩行者、路面電車が進行できる。
(「進行できる」であって、「進行しろ」という意味でないのが重要)。
青現示青色の灯火ともいう。
【↑】交通信号
【英】Green Signal
青空駐車【あおぞらちゅうしゃ】
 道路を車庫代わりとして、車両を停車させること。
 道路交通法では第11条2項にて自動車が同一の場所に12時間以上、日没後においては8時間以上駐車することが禁止されており、更に車庫法に違反する。そのため、法令上は禁止されている。
【↑】駐車
青点滅【あおてんめつ】
 信号現示の1つ。歩行者用信号機で、青信号から赤信号の間に設けられる現示。赤現示になるまでに引き返すか、渡り終えるかしなければならない。
 なお、関西では黄信号になる前の合図として青点滅現示が設けられていたことがある。
【↑】交通信号  
青矢印【あおやじるし】
 信号現示の1つ。矢印の点灯した方向のみ車両が進める。青色の灯火の矢印とも。

<関連>黄矢印
【↑】交通信号
【英】Green Arrow
 
煽り運転【あおりうんてん】
 後行車が先行車に対して進路を譲るよう強要する運転のこと。
 車間距離を必要以上に詰める、クラクションを鳴らす等の行為で先行車のドライバーに急かす。
 道路交通法に反する行為であり、人身事故を含む酷いケースであれば危険運転として処罰される可能性がある。
赤切符【あかきっぷ】
 「告知票」の別名で、道路交通法違反の中でも重度の行為に対して交付される。「青切符」とは異なり違反者に前科が付く。
赤信号【あかしんごう】
 信号現示の1つ。この現示の時は車両、歩行者、路面電車は停止線の手前で停止しなければならない。
赤現示赤色の灯火ともいう。
【↑】交通信号
【英】Red Signal
 
開かずの踏切【あかずのふみきり】
 列車の通過で長時間に渡って遮断している踏切のこと。
 国土交通省の定義ではピーク時で1時間中40分以上の遮断時間を有する踏切としている(参照:踏切交通実態総点検)。
【↑】踏切
赤線【あかせん】
→「里道」
赤点滅【あかてんめつ】
 信号現示の1つ。この現示の時は車両、路面電車は停止位置で一時停止しなければならない。赤色の灯火の点滅とも。
 なお、国連の取り決めでは通常の赤信号よりも強い意味の停止命令を示す現示であり、日本ではかつて空襲警報として用いられていた。
【↑】交通信号
赤道【あかどう】・【あかみち】
→「里道」
明かり部【あかりぶ】
 トンネル内部と対照して、その外側の部分を指す。
明らかに広い道路【あきらかにひろいどうろ】
 ドライバーが一見して道路幅員が十分にあると判断できる道路のこと。
 道路交通法第36条2項・3項より。

<関連>広路
アクセス機能【〜きのう】
 道路の機能の1つ。沿線の家屋・店舗などへの出入に関する機能のこと。特に市町村道の区画街路がこの機能を意識して作られている。

<関連>交通機能、トラフィック機能
アクセス制御【〜せいぎょ】
 →「沿道出入制限」
【英】Access Control
アコーディオン現象【〜げんしょう】
 渋滞の後端部で、車両が加速・制動を繰り返して速度変化が波打つように更に後ろを走る車両にまで渋滞が伝播する現象。
アジアハイウェイ
 アジア32ヶ国、総延長14万kmにもわたるアジアの高速道路群のこと。
 日本でも東京から福岡にかけての高速道路がこのハイウェイの一部に指定されている。
【英】Asia Highway
アスカーブ
 アスファルト混合物を蒲鉾状に盛り上げて作った縁石のこと。本来はアスファルトカーブという。実際の設置は「アスカーバー」によって行われる。
【↑】アスファルト、縁石
アスファルト
 瀝青の一種で、接着質の黒色をした炭化水素の固体。天然にあるほか、石油から精製される。
【↑】舗装
【英】Asphalt
アスファルト混合物【〜こんごうぶつ】
 砕石などの骨材とアスファルトを混合させたもの。
【↑】舗装
アスファルト舗装【〜ほそう】
 表層にアスファルト混合物を敷き詰めた舗装。

<関連>コンクリート舗装
【↑】舗装
【英】Asphalt Pavement
当たり屋【あたりや】
 損害賠償を目的に故意に事故を起こす者のこと。自称”被害者”が「当たり屋」と発覚した場合は詐欺罪として起訴される。
圧雪【あっせつ】
 車両や歩行者の通過によって雪が踏み固められた状態のこと。アイスバーンよりは滑りづらく、スタッドレスタイヤが得意とする路面状態である。
【英】Compacted Snow
当て逃げ【あてにげ】
 物損事故の加害者が、被害者の意図に反して事故現場から走り去ること。
【英】Hit-and-run
アプローチ道路【〜どうろ】
 特定の道路や施設へ至る道路のこと。
【英】Approach Road
アローマーク
「>」型のマークが複数個敷かれた法定外標示。カーブの手前などに減速を目的に設置される。

<関連>ドットライン
【↑】法定外標示
【英】Arrow Marking
アンカーボルト
 交通安全施設や構造物を基礎に固定するために、コンクリートに埋め込んで使用するボルトのこと。
【↑】基礎
【英】Anchor Bolt
暗渠【あんきょ】
 →「カルバート」
【=】カルバート
【英】Culvert
あんしん歩行エリア【〜ほこう〜】
 国土交通省が行った交通安全に対する施策の1つとして指定されたエリアのこと。
 人口集中地区(DID)の生活道路で事故が多い地域でエリアの指定が行われ、この区域内では自転車・歩行者が安心して通行できるよう道路が整備される。

<関連>事故危険箇所
安全運転【あんぜんうんてん】
 周囲の交通に配慮しつつ、事故に十分気を付けながら運転すること。
【英】Safety Driving
安全地帯【あんぜんちたい】
 路面電車の停留所や交差点の交通島など、車両を排除して歩行者の安全を確保した区域。
【↑】指示標示、指示標識
【英】Safty Strip
アンダーパス
 立体交差のうち、交差する対象を地下で潜った交差のこと。
 大雨で冠水が生じることがあるため、遮断機や排水装置が設けられていることが多い。
【英】Underpass
案内標示【あんないひょうじ】
 路面に方面やそれに対応する車線を描いたもの。「規制標示」や「指示標示」のように正式な標示として認められていない。よって、案内標識の補助的な役割が強い("規制"や"指示"の方は標識と対等な関係)。 

<関連>路面標示、案内標識
【↑】法定外標示
【英】Guide Marking
案内標識【あんないひょうしき】
 ドライバーに対して案内する標識。
 案内する内容として、現在地の情報や、交差点の情報、路線や行き先、距離などである。
 原則として、一般道は青色、高速道路関連では緑色が基調とされたものが用いられる。

<関連>道路標識、案内標示
【↑】道路標識
【英】Guide Sign
■い
イカの耳【〜みみ】
 分岐が予定されている部分で、予め分岐方向に用意されている未使用の道路部分のこと。
移管【いかん】
 ある道路(路線)を、元の管理者から別の管理者へ渡すこと。
 バイパスの完成により、現道を国土交通省管轄から自治体管轄に移すのも移管の例。
【英】Transfer
行き止まり【いきどまり】
 →「行(ゆ)き止まり」
異常気象時通行規制【いじょうきしょうじつうこうきせい】
 台風、豪雨や地震といった異常気象時に、道路管理者が特定の道路を通行止めにして利用者の安全を確保する目的で実施する規制のこと。
 1968年の岐阜県で起きた飛騨川バス転落事故の反省として制度が整えられた。
 右の写真は下呂市の国道41号。一定の雨量以上は通行止めとなる旨の法定外標識と遮断機が設置されている。
「急ぐほど遅い」効果【いそぐほどおそいこうか】
 歩行者の交通流において、避難時のパニック状況などでボトルネックを抜けたい歩行者が無理して前方に進もうとしてむしろボトルネック周辺が高密度になり、結局ボトルネックで捌ける交通量が減少する現象のこと。
【英】Faster-is-slower Effect
一次改良(一次改築)
 未改良や未舗装の道路を道路構造令に準拠するように改良・改築すること。

<関連>二次改良(二次改築)
【英】Primary Improvement
一時停止【いちじていし】
 交差点の手前で一旦車両を停止してから進まなければならないという規制。
 この規制を実施して交通整理を行うことを一時停止制御という。

 標識は写真の「止まれ」と書かれた逆三角形のデザインのもの。
 標示も「止まれ」と書いたものであるが、こちらは「標識令」で正式に定められたものではない。
【↑】規制標識、法定外標示、交通規制
位置指定道路【いちしていどうろ】
 ある土地を新たに分譲した場合に私道が作られる。この私道は都道府県や市町村から「この部分は道路である」と指定を受ける(道路位置指定)。この指定を受けた道路のことを指す。
一面鏡【いちめんきょう】
 鏡が一枚だけ取り付けられた道路反射鏡のこと。

<関連>二面鏡
【↑】道路反射鏡
一里塚【いちりづか】
 主要な街道に一里ごとに設けた塚(土盛り)のこと。
一酸化炭素検出装置【いっさんかたんそけんしゅつそうち】
 トンネル内の防災施設の1つで、火災で発生した一酸化炭素を検出するための装置。CO計とも。

 なお、一酸化炭素(CO)は不完全燃焼によって生じる無色・無臭(常温・常圧下)で、人体にとって猛毒である。
【英】Carbon Monoxide Detector
一灯点滅式(交通)信号機
 小規模な交差点において設置され、黄点滅ないしは赤点滅を繰り返す信号機のこと。
 原則として主道路が黄点滅で従道路が赤点滅となっているが、主従とわず赤点滅としている交差点も存在する。
【↑】交通信号
一般化費用【いっぱんかひよう】
 時間や快適性などの抽象的なものを通貨体系で換算したもの。
 道路整備の効果を示す場合にも用いられている。
【英】Genelaized Cost
一般国道【いっぱんこくどう】
 国道のうち、高速自動車国道を除いたもの。路線番号が付加されている。
 「国道」と会話で出た場合は、ふつうこの種の道路を指す。
 ルートマーカーはおにぎり+数字

 日本の一般国道は平成27年12月現在で1〜507まであるが、59-100など一部に欠番がある。
【↑】国道
【英】Ordinary National Route
一般地【いっぱんち】
 案内標識に表示される地名(目標地)のランクの1つ。
 基準地・重要地・主要地以外の市町村、その他自治体内の主要な地域などから選定される。
【↑】目標地
【英】General Destination
一般都道府県道【いっぱんとどうふけんどう】
 県道のうち、主要地方道に認定されたものを除いたもの。道路の改良、建設の際は国土交通省から費用面の優遇を原則として受けない。 

 基本的には101〜に一般都道府県道を割り当てている。ただし、この規則は都道府県によって異なるのでご注意を(100番台でも主要地方道に割り振る場合もある)。
【↑】都道府県道
【英】Ordinary Prefectural Road
一般道路【いっぱんどうろ】
 道路のうち自動車専用道路を除いたものであるが、法律上の用語としては存在しない。
 自動車、歩行者などが混在する道路を総じて指す。
【英】Ordinary Road
一般農道【いっぱんのうどう】
 農道のうち、末端の田畑へ通じる農道。幅員は狭く、舗装されていないことも少なくない。
 住宅街や市街地でいう区画道路に相当する。 
【英】Ordinary Agricultural Road  
一般部【いっぱんぶ】
 自動車専用道路とその他の一般道路が並行している場合、その一般道路を指す。

<関連>専用部
一方通行【いっぽうつうこう】
 道路の安全と円滑を図るために、車両を一方向にしか進めないようにする規制のこと。

<関連>可変一方通行
【↑】規制標識、交通規制
【英】One-way Traffic
移動式標識【いどうしきひょうしき】
1:土台が固定されておらず、移動が容易にできる標識のこと。仮設標識可搬標識とも言う。

2:左右に標識板を機械的に移動させた標識のこと。中央線変移区間でこの種の標識が用いられていた。維持管理の面で効率が悪く、撤去が進んだ。
【↑】道路標識
猪瀬ポール【いのせ〜】
 新名神や新東名において、完成6車線から暫定4車線に規格変更された部分に設置されている「車線分離標」(「ラバーポール」とも)のこと。
 由来は猪瀬直樹氏が規格変更を提言し、実際に狭幅員で供用されたことに拠る。
 
違反【いはん】
 一般に法律や契約、ルールを守らないことを指すが、道路上においては特に道路交通法に反することを指す。
【英】Violation
違反点数【いはんてんすう】
 道路交通法の違反によって取締が行われた際に、ドライバーに付加(累積)される点数のこと。
 この点数によって、免許の停止・取消が実施される。
【英】Violation Point
イメージハンプ
  ハンプを模したマーキングを行い、車両の減速を促す法定外標示。
【↑】法定外標示
【英】False Hamp
イメージボラード
 ボラードを模したマーキングを行い、車両の導流を図る法定外標示。
【↑】法定外標示
【英】False Bollard
飲酒運転【いんしゅうんてん】
 アルコールを摂取して正常な判断能力を有さないまま運転すること。
 「酒酔い運転」「酒気帯び運転」として処罰される。
なお、「危険運転致死罪」などを含め、飲酒運転に対する刑罰は日本では厳しくなっている。
【英】Drunk Driving
インターチェンジ
 高速道路(特に道路構造令第三条の第1種)の道路と、一般道路(同令第三条の第3種、第4種)との接点のこと。
 一般に立体交差の形状を取ることが多く、ランプを用いて滑らかなチャンネリゼーションが実施されている。

<同意>IC(略語)
<関連>ランプ、ジャンクション
【英】Interchange  
インターロッキングブロック
 「interlocking」は「噛み合わせる」の意。噛み合わせて使用するコンクリートブロック。
【↑】コンクリート舗装
【英】Interlocikng Block
インターロッキング舗装【〜ほそう】
 インターロッキングブロックを多数敷き詰めることによって、路面を形成する舗装。
 力学的には、それぞれに荷重が分散する利点を持つ。
【↑】コンクリート舗装
【英】Pavement by Interloking Block
インフラストラクチャー
 生活・産業を支えるための基礎的な公共施設類のこと。道路のほか、鉄道・上下水道・電線・空港など多岐にわたる。
【英】Infrastructure
インフラ長寿命化計画【〜ちょうじゅみょうかけいかく】
 国土交通省が所轄するインフラストラクチャーについて、維持管理・更新を着実に進めるための中長期的な取り組みの計画。2014年5月に公表。
【参考】国土交通省
■う
迂回【うかい】
 遠回り、回り道することを指す。道路上では別の目的を果たすために迂回することもあるが、事故・渋滞・工事・災害等を避けるためにも行われる。
【英】Detour
迂回路【うかいろ】
 工事や事故などで通行止になった際の回り道のこと。または、その迂回路を案内する標識のこと。
【↑】案内標識
【英】Detour;Alternative Route
右左折率【うさせつりつ】
 ある道路で、全体の交通量に対し右折や左折をする交通量の割合のこと。通常は百分率で示される。
雨水枡【うすいます】
 道路上の雨水を逃すために設けられる小型の水路。
【英】Gulley
右折【うせつ】
 車両が右方向へ行くこと。
【英】Right-turn
右折禁止【うせつきんし】
 交差点での右折を禁止する規制のこと。昭和38年までは標識・標示が存在したが、「指定方向外進行禁止」に統一されては廃止。

<関連>左折禁止、指定方向外進行禁止
【↑】交通規制、規制標識
右折車線【うせつしゃせん】
 右折車両を対象に設けられた車線。この車線が無いと、右折滞留車両によって渋滞することがある。
【英】Right-turn Lane
右折専用現示【うせつせんようげんじ】
 右折車両に限り進行可能の現示のこと。日本では緑色の「→」で示される。

<関連>セパレーツ信号
【↑】交通信号
【英】Right-turn Phase
右折導流路【うせつどうりゅうろ】
 右折車が滑らかに右折できるように設けられた導流路のこと。
【英】Right-turn Channel
右折ポケット【うせつ】
 右折車が滞留するために設けたスペース全般を指す。道路幅の都合で右折レーンを設けられない場合において、わずかに車線の右方を拡幅したケースも含まれる。
右直事故【うちょくじこ】
 右折車と対向する直進車が衝突する事故のこと。
右直分離式信号【うせつぶんりしきしんごう】
 「セパレーツ信号」のこと。
【↑】交通信号
腕木金具【うできかなぐ】
 標識柱を水平方向に張り出す場合に用いる金具のこと。腕金具ともいう。
【↑】道路標識
うねり
 路面に波のように凹凸ができること。
【英】Wave
裏通り【うらどおり】
 幹線道路以外のトラフィック機能に適さない道路を指す。なお、生活道路であることが多いため、住民の交通安全を確保するため裏通り対策が実施されることがある。
【英】Alley
運転【うんてん】
 車両を操って走らせること。
【英】Driving
運転手【うんてんしゅ】
 車両を運転する者(運転者)。狭義には、運転業務を目的に雇用された労働者を指す。
【↑】運転
【英】Driver
運転免許【うんてんめんきょ】
 自動車や原付を運転する際に、都道府県公安委員会から認定を受けなければならない資格。
【英】Driving License 【参考】
警察庁(運転免許の更新等運転免許に関する諸手続について)
■え
鋭角交差【えいかくこうさ】
 X字型の鋭角に道路が交わる交差点のこと。
【英】X-cross  
永久橋【えいきゅうきょう】
 橋梁を利用形態で分類した場合、長期間の使用に耐え得るよう設計された橋を指す。

<関連>仮橋
【↑】橋梁
【英】Permanent Bridge
駅【えき】
 鉄道やバスの乗降を目的に整備された施設のこと。一般に交通結節点として機能し、道路などの交通と有機的に結ばれるように整備されることが念頭に置かれる。
 なお、バスの場合は「バス停」と呼ばれることが多い。
【英】Station
駅前広場【えきまえひろば】
 鉄道交通と他の交通手段(歩行の他、バス・タクシーなど)と有機的かつ円滑に結ぶために設けられる広場のこと。
エコロード
 自然環境との調和を狙った道路。
エスケープゾーン
 信号交差点において、赤現示の開始が始まってから交差点に進入しても全赤時間内に交差点を通過できる区間のこと。

<関連>コンフリクトゾーン
【↑】交通信号
【英】Escape Zone
エスコートゾーン
 横断歩道上の点字ブロックが設置されることはない。
 その代わりとして、視覚障害者が安心して横断歩道を歩けるように設けられる連続突起体のこと。
 
枝【えだ】
 交差点に差し込む道路のこと。
【↑】交差点
枝数【えだすう】
 交差点に差し込む道路の本数を指す。道路構造令では原則として4本までに抑えなければならない(ラウンドアバウトで交通処理をするなら例外)。
【↑】枝、交差点
エプロン
 ラウンドアバウトにおいて、環道と中央島の間の空白部。この部分を設けることで、車長が長い車両でも交差点に入れるようにする。
【↑】ラウンドアバウト、交差点
【英】Apron
エルボ
 制御器や歩灯を取り付ける際に用いられる、直角にアームを繋ぎ合わせる金具のこと。
【↑】交通信号、車両感知器
【英】Elbow
縁石【えんせき】
 歩道、安全島などの車両が進入してはならない部分と、車道を分離する目的で路側に設置されるコンクリート製のブロックのこと。
【英】Curb  
縁石鋲【えんせきびょう】
 道路鋲のうち、縁石に設置されるもの。
【↑】道路鋲
沿道出入制限【えんどうでいりせいげん】
 沿道の施設との出入口を設けないこと。高速道路のような高速で自動車の走行が想定された道路で実施される。
■お
追(い)越(し)【おいこし】
 速く走る車両が進路変更を行い、遅く走る車両の側方を通過してその前方に出ること(道交法第2条21項で定義され、同法28条で方法が示されている)。

<関連>二重追越、追抜
【英】Passing:Overtaking  
追越し禁止【おいこしきんし】
 追越を禁止する規制のこと。道路交通法第30条を根拠として実施され、標識によって規制されるほか法定で禁止されている場所も存在する。

 なお、この「追越し禁止」では軽車両(自転車を含む)の追越しを禁ずるものではない。そのため、追越し禁止の場所で自転車を追い越すことは許容されている。
【↑】交通規制、規制標識
【英】Passing Prohibiton
追越視距【おいこししきょ】
 追越を安全にするために必要となる視距。
【英】Passing Sight Distance  
追越車線【おいこししゃせん】
 追越を安全にできるように設けられた車線のこと。
 →「付加追越車線」
【英】Passing Lane  
追越車線規制【おいこししゃせんきせい】
 工事などにより、追越車線を封鎖して行う規制のこと。
【↑】交通規制
追抜【おいぬき】
 車両が進路を変えないで、追い抜いた車両の側方を通過してその前方に出ること。
【英】Over-taking
横断【おうだん】
 道路の反対側へ到達することを目的に、道路を横切ること。
【英】Crossing
横断禁止【おうだんきんし】
 交通量の多い道路で、歩行者の横断を禁じる規制。写真のように正方形の標識が設置される。
【↑】交通規制、規制標識
【英】Crossing Prohibition
横断形状【おいこしけいじょう】
 道路の横断面における路面形状のこと。
【英】Camber
横断勾配【おうだんこうばい】
 自動車の走行する方向から見て水平方向にある勾配のこと。

<関連>片勾配、カント
【↑】勾配
【英】Crossfall
 
横断所要時間【おうだんしょようじかん】
 歩行者が横断を始めてから終わるまでの時間。これを考慮して、歩行者用信号の青時間が決定される。
【↑】横断
横断歩道【おうだんほどう】
 歩行者が車道を横断する場合、その横断を推奨した部分のこと。標識や標示によって示される。
 横断を希望する歩行者がいる場合、車両は停止して歩行者に横断させなければならない(道交法第38条)。
【↑】交通規制、指示標示、指示標識
【英】Pedestrian Crossing
横断歩道橋【おうだんほどうきょう】
 歩行者の安全な横断を目的に、車道を跨ぐ形で設置された橋梁のこと。
「立体横断施設」の一種。
【英】Footbridge
横断歩道予告標示【おうだんほどうよこくひょうじ】
 正式名称は「横断歩道又は自転車横断帯あり(210)」。横断歩道や自転車横断帯の手前に設置されている菱形の標示。

<同意>ダイヤ 
【↑】指示標示
横断幕【おうだんまく】
 広報を目的に印刷された横長の帯状をした布。
 一般に跨道橋や標識柱に取り付けられる。
横断待ち【おうだんまち】
 信号機の現示切り替わりや自動車の通過まで歩行者が横断するために待機すること。
凸部【おうぶ】
 →「坂阜」(はんぷ)
横流換気方式【おうりゅうかんきほうしき】
 トンネル内のダクトを通して、トンネルの出入口で空気の換気を行う方式。
 送気ダクトと排気ダクトを分離しているため、「半横流換気方式」とは区別される。 
【↑】換気  
大型車混入率【おおがたしゃこんにゅうりつ】
 道路を走行する車両のうち、大型車が走行している割合。市街地より地方部の方が大きくなる傾向にある。
 道路の交通容量の算定に用いられ、道路の設計に考慮する因子の1つとなる。
大型車補正係数【おおがたしゃほせいけいすう】
 交通容量算定の際に用いられる係数。上述の大型車混入率を用いて算出する。
オーバーパス
 立体交差のうち、交差する対象を高架橋などで跨ぐもののこと。 

<同意>(高路交差)
【↑】立体交差
【英】Overpass
 
オーバーレイ
 傷んだ舗装の表層にアスファルト混合物を敷設する舗装面の補修法。
【↑】アスファルト舗装
【英】Overlay
オービス
 速度規制を大幅に超過した車両を取り締まる目的で設置される感知装置。速度検知器と車両撮影用のカメラが取り付けられている。
 肖像権の関係で、必ず「自動速度取締区間」の看板が設けられる。

<同意>自動速度取締装置
【英】Orbis
奥地等産業開発道路【おくちとうさんぎょうかいはつどうろ】
 交通条件が悪く産業の開発や行政の維持に支障をきたす山間部・奥地等の産業の基盤となるよう整備された道路のこと。
 「奥地等産業開発道路臨時措置法」(1964年)が根拠法であるが、平成15年(2003年)に法の失効以来新設が行われない。
遅れ(時間)【おくれ(じかん)】
 車両が信号待ち、交通渋滞によって余分の経過した時間を指す。
【英】Delay
押ボタン【おし〜】
 押ボタン式信号に付属するボタンのこと。
【↑】交通信号
押ボタン式信号【おし〜しきしんごう】
 歩行者が押ボタンを押すことで、信号現示が変わり、安全に歩行者が横断できる信号機のこと。 

<関連>感応式信号
【↑】交通信号
おだんご
 路線の重複区間において、「国道番号」や「都道府県道番号」の案内標識が二つ以上設置されていること。
【↑】案内標識
おにぎり
 案内標識「国道番号」のこと。形がおにぎりに似ていることに拠る。

<関連>ヘキサゴン、そとば
【↑】案内標識
オプションゾーン
 信号交差点の手前において、黄信号で停止も通過も可能な領域のこと。車両の速度によってその領域が変わる。

<関連>ジレンマゾーン
【↑】交通信号
【英】Option Zone
オフセット
 連続する信号で青現示が出るようにすること。いわゆる「信号が連動」すること。
 渋滞解消には不可欠であるが、車両の高速走行を抑制するため適切に設定しなければならない。

<関連>路線制御、系統速度
【↑】交通信号
【英】Offset
オフランプ
 ランプのうち、本線から出口になるものを言う。
【↑】ランプ
【英】Offlamp
重さ指定道路【おもさしていどうろ】
 通行する車両の総重量が「一般的制限値」が車長や軸重に応じて最大25tまで許容される道路のこと。
 高速自動車国道や主要な国道で指定されていることが多い。
織込【おりこみ】
 合流と分岐を比較的短距離で設け、その間の区間を複数車線で車両を捌く交通方法。
 交通量が多い場所では渋滞の原因ともなるので、設置を避ける傾向にある。
【英】Weaving
折れ脚交差【おれきゃくこうさ】
 十字交差点において、一方向が斜めに折れた交差点のこと。 
【英】Dog Leg
音響信号【おんきょうしんごう】
 視覚障害者が安全に横断できるよう、青信号時に音声で案内がなされる信号機。
【↑】交通信号
【=】盲人用信号
 
温水融雪【おんすいゆうせつ】
 道路に温水が放出されるスプリンクラーを設置し、それにより散水することによって融雪を促すこと。
オンランプ
 ランプのうち、本線への入口になるものを言う。
【↑】ランプ
【英】Onlamp
 
 
 
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